為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米中貿易協議への進展期待を背景に豪ドルが買われる展開となりました。31日発表の9月の豪住宅着工件数(季節調整値)が前月比増加し、市場予想も上回ったことも好感されました。一方、中国国家統計局が同日公表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から低下し景気判断の節目となる50を下回ったことが豪ドルの重石となりました。
金利
先週の豪州の3年国債利回りは、上昇しました。30日に発表された7-9月期の豪消費者物価(CPI)統計が市場予想と一致しそれほど弱い内容とならなかったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が29、30日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り利下げを決定するとともに、より中立的なスタンスへの移行を示唆したことから、豪州準備銀行(RBA)による利下げ期待がやや後退しました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。米中貿易協議の進展期待で上昇が続いていたものの、豪大手銀行の業績不振から銀行セクターが大幅に下落したことなどから、豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。米中貿易協議の進展期待がリート市場の支援材料となりましたが、先週は豪州金利が上昇したことや、豪州株式市場が下落したことを背景にリート指数は下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年10月28日~11月1日のオーストラリア マーケット動向』を参照)。
(2019年11月6日)