世界経済の減速懸念の高まりなどから、世界的な株安と円高進行

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

 

ポイント

2019年8月14日、米国債券市場において景気後退の予兆とされる長短金利の逆転現象(逆イールド)が発生しました。米中貿易戦争や世界経済への懸念がくすぶっていた中、中国やドイツから弱い経済指標が発表されたことも、世界経済の先行き警戒感につながり、米国をはじめ世界的な株安となりました。また、こうしたリスク回避の動きは、為替相場でも円高の進行につながりました。

景気減速や政治混乱懸念などを背景に 米国株式市場は大幅下落

2019年8月14日の米国債券市場において、景気後退の予兆とされる長短金利の逆転現象(逆イールド)が発生しました。

 

2019年7月末以降、米中貿易戦争のエスカレートしていたことや世界的な景気減速懸念がくすぶっていた中で、14日に中国から発表された工業生産が約10年半ぶりの低い伸びにとどまったほか、小売売上高や固定資産投資なども事前予想を下回る内容となるなど、中国の景気動向に対する懸念が高まりました。さらに、ドイツも輸出の不振などから、4-6月期のGDPはマイナス成長に陥ったことなどの発表も重なり、世界的な景気先行きに対する警戒感が一気に高まりました。

 

こうしたマイナス材料が重なる中で、投資家のリスク回避の動きが強まり、株式などのリスク資産が大きく売られる展開となり、世界的な株安となっています(図表1参照)。

 

2019年8月14日終値、前日比 ※新興国株式:MSCI新興国株価指数、欧州株式:MSCI欧州株価指数、先進国株:MSCI世界株価指数、先進国公益セクター:MSCI世界公益セクター指数、先進国情報技術セクター:MSCI世界情報技術セクター指数、ブラジル株式:ボベスパ指数、原油価格:WTI原油先物、金価格:ロンドン・ゴールド・マーケット・フィキシングLtd-BMA PMフィキシング価格/USD 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
[図表1]主要株式指数別騰落率(現地通貨ベース) 2019年8月14日終値、前日比
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、欧州株式:MSCI欧州株価指数、先進国株:MSCI世界株価指数、先進国公益セクター:MSCI世界公益セクター指数、先進国情報技術セクター:MSCI世界情報技術セクター指数、ブラジル株式:ボベスパ指数、原油価格:WTI原油先物、金価格:ロンドン・ゴールド・マーケット・フィキシングLtd-BMA PMフィキシング価格/USD
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

 

※当資料で使用したMSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。また、MSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

 

 

こうした14日の米国市場の動向を受けて、翌15日のアジア市場もマイナス基調となっています(8月15日午後12時時点〈日本時間〉)。

 

また、為替相場についても、リスク回避の動きが強まる中で、比較的安全とされる日本円が買われる動きが強まり、円高が進行しました(図表2参照)。

 

2019年8月15日午後12時時点(14日午後19時比) 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
[図表2]主要通貨の対円レート騰落率 2019年8月15日午後12時時点(14日午後19時比)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

当面は値動きの大きい展開が続く可能性もあり、注視が必要

世界経済に対する懸念は高まりつつあり、市場のセンチメントは悪化しつつあります。米中通商交渉の行方や今後発表される各国からの経済指標、政策動向などに対する思惑などから、当面の世界の金融市場は値動きが大きい展開が続く可能性があります。

 

 

今後発表される各国の経済指標や政策動向等には十分注視していく必要があると考えます。

 

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

 

記載のデータは、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

 

当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『世界経済の減速懸念の高まりなどから、世界的な株安と円高進行』を参照)。

 

 

(2019年8月15日)

 

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ピクテは1805年、スイス、ジュネーブにおいて会社創設以来、一貫して資産運用サービスに従事し、運用サービスに特化したビシネスモデルを展開してまいりました。信用格付ではフィッチ・レーティングスからAA-の格付けを取得しております(2018年5月末現在)。注:上記の格付はピクテ・グループの銀行部門の債務の信用に対するもので、運用部門や運用能力に関するものではありません

1981年、日本経済や株式市場の調査を目的に東京事務所を設立しました。その後、1987年から機関投資家を対象とした資産運用サービス業務を開始、1997年には投資信託業務に参入し、運用資産総額は1.98兆円となっています(2018年12月末現在)。外資系運用機関の大手の一角として、特色ある資産運用サービスをお届けしております。

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