■2019年上期(6月末時点)の主要な資産のリターンを見ると、米中貿易摩擦の激化から世界経済の減速懸念が強まるなか、米欧の中央銀行が金融政策を緩和方向に向けて舵を切ったことで、世界的にリスクオン(選好)の動きが強まり、株式、債券、リートの各資産とも堅調な展開となりました。
■株式市場では、欧米市場などが金融緩和期待から大きく上昇したのに対し、中国市場は米国からの追加関税を受けて、4-6月期に調整しました。日本市場も4-6月期に伸び悩みました。
■債券市場は、景気減速観測と米欧の金融緩和期待から堅調に推移しました。また、世界的に長期金利が低下するなか、リート市場は相対的な安定性が評価され、大きく上昇しました。
■為替市場では、米利下げ観測の高まりで米ドル安地合いとなるなか、円は各国通貨に対して上昇し、やや円高となりました。
2019年の主要な資産のリターン比較(6月末)
(2019年7月19日)
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