先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね上昇しました。米国株式市場は、米中貿易摩擦問題やメキシコへの関税問題への懸念が和らいだことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の利下げの可能性を示唆した発言や弱い5月米雇用統計を受けて利下げ観測が高まったことなどを受けて大幅に反発しました。NYダウは週間では4.71%上昇しました。日本株式市場は、利下げ観測の高まりを受けた米国株高などを好感して、日経平均株価は1.38%上昇しました。欧州株式市場は、米中貿易摩擦の改善期待や米国での利下げ観測の高まりを背景とした株高などを好感して上昇しました。中国株式市場は、上海総合指数は、米中貿易摩擦問題の影響などによる景気悪化懸念などから2.45%下落しました。香港ハンセン指数は小幅に上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、世界的な長期金利の低下や株高などを好感して、1.98%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、5月米雇用統計を受けて利下げ観測が高まったことから0.044%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は、対ユーロでは、欧州中央銀行(ECB)が一部で期待された利下げを行わなかったため、1.37%下落しました。円は対米ドルではパウエル議長の発言などを受け、一時107円台となりましたが週間ではほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、石油輸出国機構(OPEC)やロシアなどによる協調減産の継続期待などから0.92%上昇しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年6月10日)