先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね下落しました。米国株式市場は、全国人民代表大会(全人代)での中国のGDP成長率目標の引き下げや、欧州中央銀行(ECB)が2019年のユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正したことを受けた世界景気減速懸念が重石となり、NYダウは週間では2.21%下落しました。日本株式市場は、世界的な景気減速懸念、海外株安、円高などを嫌気して下落しました。日経平均株価は2.67%下落しました。欧州株式市場では、ドイツDAX指数はECBが2019年のユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正したことなどを嫌気して1.24%下落しました。英国FTSE指数はほぼ横ばいとなりました。中国株式市場は、欧州をはじめとした世界景気の減速懸念を背景に上海総合指数は0.81%、香港ハンセン指数は2.03%とともに下落しました。
<リート>
グローバル・リートは欧米での株安はありましたが、長期金利の低下を受けて小幅に上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、ECBの2019年のユーロ圏の経済成長率見通しの下方修正などを受けた世界的な景気減速懸念などから、週間では0.125%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円は対ユーロでは、ECBが2019年のユーロ圏の経済成長率見通しを下方修正したことなどを受けて、1.81%上昇しました。対米ドルでは、米雇用統計が弱かったこともあり週間で0.64%上昇しました。
<商品>
原油価格は、主要産油国の協調減産により、原油需給がタイトな状態が続くとの見方から、0.48%上昇しました。
株式(前週比)
リート(先週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2019年3月11日)