先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、米中通商問題の進展期待などを背景に堅調に推移しましたが、週末は中国の経済指標の悪化を嫌気してアジア株や欧州株が下落したことなどを受けて大幅に下落しました。中国でのカナダ人の身柄拘束などから米中対立激化懸念が高まったことも嫌気されました。NYダウは週間では1.18%下落しました。日本株式市場は、週間を通じて変動の大きい展開となりました。週初は米国株の大幅下落を受けて大幅安で始まり、その後各種報道から米中貿易交渉進展への期待も高まり、大幅高となりましたが、週末には中国の経済指標の悪化を嫌気して400円を超える大幅な下落となりました。週間では日経平均株価は1.40%下落しました。欧州株式市場では、米中通商交渉進展への期待や英国でメイ首相の続投が決定したことなどが好感され、ドイツDAX指数は0.72%、英国FTSE指数は0.99%上昇しました。中国本土株市場は、中国の経済指標の悪化を嫌気して上海総合指数は0.47%下落しました。香港ハンセン指数は0.12%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、足元の米国景気が堅調に推移していることが示されたことなどを受けて、週間で0.045%上昇しました。英国、日本の10年国債利回りは低下、ドイツの10年国債利回りは横ばいとなりました。欧州中央銀行(ECB)は理事会を行い、政策金利の据え置きと量的緩和の終了を決定しました。
<為替>
円は対ドルでは、米長期金利の上昇などを受けて、円売りドル買いが優勢となり、週間では0.62%下落しました。円は対ユーロではほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、中国の経済指標が悪化をしたことなどを受けて2.68%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年12月17日)