先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は大幅に上昇しました。米国株式市場は、トランプ米大統領が通商問題で中国と合意に達する可能性を示唆したことなどから、大幅に上昇しました。NYダウは週間では2.36%上昇しました。日本株式市場は、先週までの大幅下落の反動や円安、米国株高を受けて上昇しました。週末にトランプ大統領が中国との貿易合意の草案作成を指示したとの報道が流れると、日経平均株価は500円を超える上昇となり、週間では5.00%上昇しました。欧州株式市場では、米中通商交渉進展への期待などからドイツDAX指数は2.84%、FTSE指数は2.23%上昇しました。中国本土株市場は、米中貿易摩擦解消に向けた協議の進展への期待などから、上海総合指数は2.99%、香港ハンセン指数は7.16%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、10月雇用統計で非農業部門雇用者数が大きく上振れたことや株高などを受けて、利回りが0.137%上昇しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りは、世界的な株高や米国長期金利の上昇などを背景に、いずれも上昇しました。日銀の金融政策決定会合は現状維持となり、影響は限定的でした。
<為替>
円は世界的な株高や米国の10月雇用統計で非農業部門雇用者数が大きく上振れたことなどを受け、週間では対米ドルでは1.15%下落しました。ユーロはメルケル首相の党首退任の報などを受け、対ドルでは弱含みました。世界的な株高などを受けて週間では円は対ユーロで、1.03%下落しました。
<商品>
原油価格は、米国が8カ国・地域を一時的にイラン制裁による原油禁輸の適用除外とする方向で調整していると認めたため6.58%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年11月5日)