先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は上海総合指数以外は大幅に下落しました。米国株式市場は、米国とサウジアラビアの緊張の高まりなど、地政学リスクへの懸念や、IT大手の決算が市場期待に達しなかったことなどから大幅に下落しました。NYダウは週間では2.97%下落しました。ハイテク株のウエイトの大きいナスダック総合指数は、週間では3.78%下げ、4週連続で下落しました。日本株式市場は、サウジアラビア情勢の緊張の高まりや米国株安などを背景に日経平均株価は大幅に下落しました。週間では5.98%下げ、4週連続で下落しました。欧州株式市場では、中国景気の不透明感やサウジアラビアを巡る地政学リスクへの懸念などから、ドイツDAX指数は3.06%、FTSE指数は1.56%下落しました。中国本土株市場では、米中貿易摩擦への警戒感は強いものの、中国政府による株価対策や景気対策に対する期待から反発しました。上海総合指数は1.90%上昇しました。一方、香港ハンセン指数は世界的な株安などの影響から3.30%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、サウジアラビアを巡る緊張の高まりや、米国株安などを背景にリスク回避の動きが強まり、利回りが0.117%低下しました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りは世界的な株安などを背景に、いずれも低下しました。
<為替>
円はサウジアラビア情勢の緊張の高まりや世界的な株安などを受け、週間では対ドルでは0.57%上昇しました。ユーロに対しては世界的な株安に加えて、英国のEU離脱に対する不透明感などから1.53%上昇しました。
<商品>
原油価格は、サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が増産姿勢を強調したと伝わり、2.21%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年10月29日)