先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、16日に好決算の発表が相次いで大きく上昇し、NYダウは547.87ドル高(+2.17%)となりました。18日は米中貿易摩擦やサウジアラビア情勢を巡って中東の地政学リスクが警戒され大きく下落しました。NYダウは週間では0.41%上昇しました。日本株式市場は、週初は111円台の円高などを嫌気して、日経平均株価は400円を超える下落となりました。週の半ばには米国株が大幅に反発したことから急反発しました。その後は上海総合指数の大幅安を受けて中国リスクが再燃したほか、米国とサウジアラビアの緊張が高まり、下落する展開となりました。日経平均株価は週間では0.72%下落しました。欧州株式市場では、英国のEU離脱交渉の行き詰まりなどは懸念されましたが、先週大幅に下落した反動から、ドイツDAX指数は0.26%、FTSE指数は0.77%上昇しました。中国本土株市場では、中国の景気減速や米中貿易摩擦激化・長期化への警戒感などから上海総合指数は2.17%、香港ハンセン指数は0.93%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて利上げ継続の見方が強まり、週間で利回りが0.031%上昇しました。ドイツ、英国の10年国債利回りは低下、日本の10年国債利回りはほぼ横ばいとなりました。
<為替>
円は対ドルではFOMC議事要旨がタカ派的との見方などから、週間では円はドルに対して0.30%下落、ユーロに対してはほぼ横ばいとなりました。
<商品>
原油価格は、米週間在庫統計で原油在庫が増加したことなどから3.11%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年10月22日)