先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は下落しました。米国株式市場は、米国とカナダが北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で合意したことなどを好感して3日連続上昇し、NYダウは連続で史上最高値を更新する動きとなりました。その後は強い経済指標を受けて米長期金利が大幅に上昇したことが嫌気され下落に転じました。NYダウは週間では0.04%下落しました。ハイテク株が大きく下落したため、NASDAQ総合指数は3.21%下落しました。日本株式市場は、週前半は円安、NYダウ高などを好感して上昇しました。その後は、為替が円高に転じたことや、米国の長期金利が上昇して米国株が株安に転じたことなどから下落しました。日経平均株価は1.39%下落しました。欧州株式市場は、米国発の債券利回り上昇やイタリア政局不安などを受けて、ドイツDAX指数は1.10%下落しました。FTSE指数はポンド高などを嫌気して2.55%下落しました。中国本土株市場では、香港ハンセン指数は中国の景気減速や米中貿易摩擦への警戒感などから4.38%下落しました。上海総合指数は国慶節により休場でした。
<債券>
米国の10年国債利回りは、強い経済指標などを受けて週間では0.172%上昇ました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも米国長期金利上昇などを受けて上昇しました。
<為替>
9月のISM非製造業景況指数など好調な景気指数を受けて、米長期金利が上昇したため、対ドルでは114円台半ばまで円安となりました。その後米国株式市場の下落などを背景に円は買戻され、週間ではドル円はほぼ横ばいとなりました。欧州の株価下落などから対ユーロでは0.70%上昇しました。
<商品>
原油価格は、イラン産原油の供給減少による需給ひっ迫懸念などから、1.49%上昇しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年10月9日)