先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、米国による対中制裁関税第3弾が9月24日に発効し、中国も報復措置を取ったことに加えて、中国が米国との通商交渉をやめると伝わったことなどを嫌気して下落しました。26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り0.25%の利上げが決定されましたが、影響は限定的でした。NYダウは週間では1.07%下落しました。日本株式市場は、前週までの上昇基調が継続し、日経平均は26日まで8日続伸しました。その後米国株が下落した局面で一時的に売られる場面もありましたが、為替市場での円安を好感して28日は大幅高となり、日経平均株価は1.05%上昇しました。欧州株式市場は、イタリアから発表された新予算案で19年の財政赤字のGDP比が2.4%となり、市場予想(2%程度)よりも大きかったことなどを受けて、ドイツDAX指数は1.48%下落しました。FTSE指数は原油高などを受けて0.27%上昇しました。中国本土株市場は、上海総合指数は0.85%上昇、香港ハンセン指数は0.59%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、前半は強い経済指標などを受けて上昇しましたが、FOMCの声明はハト派的とみられて低下し週間ではほぼ横ばいとなりました。ドイツ、英国、日本の10年国債利回りも小幅な動きとなりました。
<為替>
FOMCで継続的な利上げが示され、今後も金利差が拡大するとの見方から、円は対ドルでは、0.99%下落しました。一方、イタリアの財政赤字への懸念などから対ユーロでは0.27%上昇しました。
<商品>
原油価格は、イラン産原油の供給削減懸念などから、3.49%上昇しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年10月1日)