先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は概ね上昇しました。米国株式市場は、米中貿易摩擦の対話が再開されるとの期待や先週下落した半導体などハイテク株が反発したこともあり、上昇に転じました。物価指標が予想を下回り、利上げ加速懸念が後退したことも安心感につながりました。NYダウは週間では0.92%上昇しました。ハイテク株の比率の高いNASDAQ総合指数も1.36%上昇しました。日本株式市場は、トルコの利上げを受けて新興国リスクが後退したことや米中の通商交渉再開期待を背景に、先物に買い戻しが入り、日経平均は終値ベースで23,000円台を回復しました。日経平均株価は3.53%上昇しました。欧州株式市場は、トルコの利上げを受けて新興国リスクが後退したことなどを好感して、FTSE指数は0.36%上昇、ドイツDAX指数は1.38%上昇しました。中国株式市場は、米中貿易摩擦の不透明感が重石となり、上海総合指数は0.76%下落しました。香港ハンセン指数は1.16%上昇しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、8月鉱工業生産指数や9月消費者態度指数などの強い内容を受けて、週間では0.057%上昇しました。ドイツと英国10年国債利回りも上昇、日本の10年国債利回りはほぼ横ばいでした。
<為替>
円は主要通貨に対して下落しました。トルコ中央銀行が政策金利を17.75%から24.00%まで大幅に引き上げたことで、新興国リスクが後退したことなどを受けて、週間では円は対ドルでは、0.96%下落しました。対ユーロではイタリア予算案への警戒感が弱まったことなどから週間では1.61%下落しました。
<商品>
原油価格は、原油在庫が減少したことなどから1.83%上昇しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年9月18日)