「目玉商品」を見つけたときは即決すべき⁉
ほとんどのクラファン・サイトでは、他社が運営するクラファン・サイトに掲載されているプロジェクトを同時に掲載することを禁止しています。
その理由は、支援者に無用な混乱や不利益を与えないようにするためです。
つまり、あなたが今、あるクラファン・サイトで見つけたプロジェクトは、そこにしかない唯一のものです。
ですから、サイトを渡り歩いて価格を比較する必要がない分、返礼品が魅力的かどうか、起案者のプロジェクトに共感を持てるかどうかなどを吟味する時間がたっぷりとれるはずです。
ただし、プロジェクトはすべて期間限定で、多くは数量限定です。いつまでもあると思って油断しているうちに予約数量に達してしまった、プロジェクトが終了してしまった、ということにだけはならないように気をつけましょう。
また、プロジェクトによっては、ごく限られた数だけ割引率が高かったり付属品がついていたりする返礼品が用意されている場合もあります。こうした目玉商品を見つけたときは、即決するぐらいの勢いをもったほうがいいでしょう。
プロジェクトが「終了」していても・・・
今、目にしているプロジェクトはひとつだけ、といいましたが、実は、時間差で同じプロジェクトがまた動きだす場合があります。それは、クラファン・サイトの運営会社が、他社で一度終わったプロジェクトに限り掲載を許可する場合もあるからです。
九州で採れる食材をメインに使ったこだわりの無添加スイーツをアメリカ製のガラス製保存瓶「メイソンジャー」で全国に提供する、といった内容のプロジェクトの事例をお話しましょう。
このプロジェクトはまず、キャンプファイヤーで「メイソンジャーにこだわりのスイーツがたっぷり詰まった『ジャーケーキ専門店』」を立ち上げ、終了後すぐにマクアケに舞台を移して、「メイソンジャーにこだわりの九州産スイーツがたっぷり『ジャーケーキ専門店』」として支援者を募りました。
このジャーケーキ専門店のプロジェクトには、後日談があります。
2回目のクラファンが終了した20日後、このプロジェクトの起案者は、さらにグリーンファンディングに舞台を移し、「九州の厳選素材を使った無添加スイーツがたっぷり詰まったメイソンジャーをお届けします。『ジャーケーキ専門店』」と題した3回目のクラファンを成功させたのです。
この起案者は、クラファンを3回も連続しておこなった理由について「クラファン・サイトを使い分けることでより多くのユーザーに知ってもらいたかった」と言っています。つまり、あるクラファン・サイトで成功したプロジェクトは、他のクラファン・サイトで時期をずらして再びプロジェクトを立ち上げる可能性が高い、ということです。
気になったプロジェクトに「終了」の二文字があったとしても諦めないでください。もしかしたら、そのプロジェクトの起案者は、他のクラファン・サイトでも新たにあなたの支援を求めているかもしれません。