先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は下落しました。米国株式市場は、週前半はもみ合いとなりましたが、週末はトランプ大統領が現在検討している2,000億ドル相当の中国からの輸入への制裁関税に加え、更なる追加関税を課すこともできると表明したことやハイテク関連株が下落したことなどからNYダウは週間では0.19%下落しました。ハイテク株の比率の高いNASDAQ総合指数は2.55%下落しました。日本株式市場では、日米、米中間の通商摩擦懸念の他、台風、地震と天災が相次いで発生したことから連日の下落となりました。先週は日経平均株価は5日連続の下落となり、2.44%下落しました。欧州株式市場では貿易摩擦懸念が再び高まったことや、原油価格下落などを受けて英FTSE指数は2.08%下落しました。ドイツDAX指数は3.27%下落しました。中国株式市場では、香港ハンセン指数はトランプ米大統領が週内にも2,000億米ドル相当の対中制裁関税の発動を指示するとの警戒感が広がり3.28%下落、上海総合指数は0.84%下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、米8月のISM製造業景気指数や雇用統計が強い内容となったことなどから、週間で利回りが0.078%上昇しました。ドイツと英国10年国債利回りは上昇、日本の10年国債利回りはほぼ横ばいでした。
<為替>
米国の好調な経済指標はドル高要因となりましたが、日米の貿易摩擦懸念が改めて浮上したことから、週間では円は対ドルでは、ほぼ横ばいとなりました。対ユーロでは米中貿易摩擦や新興国通貨危機への警戒感などから週間では0.47%上昇しました。
<商品>
原油価格は、新興国市場を中心としたリスク回避の動きにつれて2.94%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年9月10日)