先週の市場の振り返り
<株式>
主要国の株式市場は米国や豪州市場を除き下落しました。米国株式市場は、週前半はトルコ情勢への警戒感や米中貿易摩擦の激化懸念で上値の重い展開となりました。週後半は米中首脳会談が11月にも開催される可能性があるとの報道を受けて米中貿易協議の再開期待が高まり上昇しました。NYダウは週間では1.41%上昇しました。日本株式市場では、日経平均株価は、週初はトルコリラの急落を受けた新興国通貨安を嫌気して、22,000円を割り込みました。翌日はリラ安が一服すると急反発しました。その後再び下落しましたが、米中貿易協議の再開期待が高まり反発し、週間では小幅な下落となりました。欧州株式市場では、トルコ情勢や中国の7月の主要経済指標が下ぶれたことなどを嫌気して、ドイツDAX指数は1.72%、英FTSE指数は1.41%下落しました。中国株式市場では、主要経済指標の下ぶれや人民元安への警戒感が高まり、上海総合指数、香港ハンセン指数はともに大幅に下落しました。
<債券>
米国の10年国債利回りは、トルコ情勢や新興国市場の混乱などを背景に、週間では利回りが0.013%と小幅に低下しました。英国とドイツと日本の10年国債利回りも小幅に低下しました。
<為替>
円は主要通貨に対して小幅に上昇しました。対ドルではトルコ情勢や新興国市場の混乱などを背景に一時110.10円程度まで上昇しましたが、トルコリスクがやや後退したことから伸び悩み、週間では0.30%上昇となりました。対ユーロでも小幅に上昇しました。
<商品>
原油価格は原油在庫が高水準であったことなどから2.54%下落しました。
株式(前週比)
10年国債利回り(前週差)
為替(前週比)
(2018年8月20日)