セキュリティデポジットとは
セキュリティデポジットとは、賃貸を借りる際に家賃とは別に払う保証金のことをいいます。アメリカで賃貸物件を借りる場合に支払うもので、日本での「敷金」にあたるものといえるでしょう。
セキュリティデポジットは、家賃の約1~2ヶ月分の金額が相場となります。敷金と同様、デポジットは物件の原状回復に充てられるため、借りた物件を良好な状態に保っておけば、デポジットの大部分はきちんと返金されます。
なぜセキュリティデポジットが必要なのか?
上記で述べた通り、セキュリティデポジットは、次に入居する人が快適に生活できるように原状回復するために必要となる費用です。具体的には、物件を元の状態に戻すための補修工事やクリーニングに用いられます。日本の敷金と同様に、賃貸内部の原状回復にかかる費用が大きくなるほど、返金されるデポジットは少なくなります。また、家賃の支払いが滞納してしまった場合にも、デポジットから支払われることがあります。
この様に、賃貸物件の貸し出しを行う上で、部屋を良好な状態に保ち、また、万が一家賃が支払われない場合の保険とするため、セキュリティデポジットが必要になるのです。
セキュリティデポジットをめぐるトラブル防ぐには
セキュリティデポジットの返金をめぐって、トラブルに発展することは少なくありません。具体的なケースとともに、トラブルを防ぐ方法をご紹介します。
トラブル① 修理費用のトラブル
ドアや壁にについた傷が、経年劣化によるものか、借り主の過失によるものかがはっきりせず、退去後の修理にかかる費用を家主と借主のどちらが払うかというトラブルです。この場合、経年劣化でついた傷であることを証明することは難しく、借主が修理代を支払うことになってしまうケースが多いでしょう。
この様なトラブルを防ぐには、入居時に経年劣化による傷を写真で記録したり、入居中に傷を確認したら早めに家主に修理を依頼するなどの対処法があります。
トラブル②デポジットが返還されないトラブル
大掛かりな原状回復が必要ないにもかかわらず、家主がデポジットを少額しか返金しないというケースもあります。通常であれば、常識の範囲内での汚れや、経年による部屋の劣化は、デポジットから修理代が支払われることはありません。よって、通常はは全額、もしくは、最低限のクリーニング代金のみ差し引かれた金額が返金されるはずです。しかし、中にはその様な状況にもかかわらず、デポジットを少額しか返還しない家主も一部存在します。
この様なケースでは、セキュリティデポジット回収依頼を活用することをおすすめします。アメリカにはデポジットの回収を専門とする業者が存在し、この業者に依頼することで、不当に徴収されてしまったセキュリティデポジットを、取り戻せる可能性があります。