「マネーゲーム」のような感覚を持つ
買い手は避けること

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「マネーゲーム」のような感覚を持つ 買い手は避けること

会社には適正な評価額があるにもかかわらず、 買い叩こうとしてくるところもあります。ここでは、そういった会社に対してどのように応対するべきかご説明します。

「マネーゲーム感覚」で考えてはいないか

ほかにも、あまり好ましくないといえる買い手がいます。それは、マネーゲームのような感覚でM&Aを行おうとする会社です。 
 
中小企業だけでなく、上場している大企業のなかにも、そういった傾向をもつ企業があります。 


 端的にいうと、そのような買い手は、売り手の会社の事業内容や今後の成長性、従業員の能力といった要素をあまり重視しません。 
 そんなことよりも、 「手っ取り早くいくら儲かるのか?」だけを気にします。 
 
世の中には、今後の展望によいストーリーが描けなかったりして、本来評価されるべき金額より、安い値段で買える会社もあります。 
 
そのような会社を、「とにかく安く買い叩ける会社ならば買いだ!」といった姿勢で狙っている買い手には注意が必要です。 
 
このような儲けしか眼中にない買い手は、バブル期に本業そっちのけで不動産転売に血眼になって没落していった多くの企業・経営者と、本質的には同じといえるでしょう。

「買い叩くだけ」の会社は相手にしない

もうひとつ、あまり好ましくない買い手といえるのは、適正な売り値を常識外に安く買い叩こうとする会社です。 
 
先にも述べたように、できる限り安く買おうというのは営利企業として当然の発想ですが、会社には適正な評価額というものが存在します。 
 
そのことを基本的に理解できないような買い手については、交渉するだけ時間のムダと考えたほうがよいでしょう。 

 

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本連載は、2013年7月2日刊行の書籍『オーナー社長のための会社の売り方』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

オーナー社長のための会社の売り方

オーナー社長のための会社の売り方

編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

オーナー社長にとって、会社人生の最後で最大の仕事こそが事業承継。 創業以来、長年に渡って経営してきた会社を次代に残す。また、従業員の雇用を守りつつ、買い手企業の新たな資本の元で、会社の価値をさらに高めていくこと…

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