不動産投資におけるイスカンダル計画の意味について解説します。

イスカンダル計画とは

イスカンダル計画は、マレーシア南端部に位置するジョボール州の開発プロジェクトの事を指します。

 

広さは2217平方キロメールでこれは東京都とほぼ同じ面積であり、シンガポールの約3倍となります。5つの地区に区分された地域にそれぞれの特色を持たせた形で開発が進められています。開発は2006年より進められており、2025年までの開発が予定されています。

 

イスカンダル5つの地区の特徴

イスカンダル計画ではイスカンダル地区を5つに区分しています。行政や金融といった都市の中枢を担うジョホールバル地区、外国人移住者のための住居や商業、教育、医療などの施設とそろえたヌサジャヤ地区、物流と拠点となるタンジュンプルパス港エリア、科学や電気・電子といった製造業を主としたタンジュンランサット工業団地、ハイテク分野の企業を誘致するスナイ空港周辺に分割され、電器・電子、石油化学、食品加工、物流、観光という5つのコアな産業を形成しながら金融・保険・不動産、クリエイティブ、医療、教育という4つの新興産業を加え、合わせて9つの産業を促進していく方針になっています。

 

計画にあたりより多くの企業の参入や投資を呼び込む為、さまざまな優遇措置が取られています。

 

まず2,230エーカーの土地を開発するための優遇措置、そして2010年以降にイスカンダル地区に住み、促進する9つの産業に従事する知的労働者は雇用主経由で所得税を一律15%に出来るという優遇措置です。これに認定されている人は自家用車購入の際に税金が必要なくなるという権利も付随します。

 

イスカンダル計画の目的と目標

イスカンダル計画の目的はこういった都市開発を行う事でこれまでにジョホールバルの経済を牽引してきた産業をより一層強化し、世界中から多くの投資を呼び込む事、そしてイスカンダル地区の人口を増やし世界最高のビジネス環境を構築する事です。

 

計画にあたって具体的な数値目標も出されており、その達成に向けて現在も開発が進んでいます。2013年から2025年までにイスカンダル地区でのGDPを2.3倍に増加させる事、そして7.3%の経済成長率を達成する事と、2005年に130万だった人口を300万人にまで増加させ、雇用の創出を行なう事を掲げています。

 

またシンガポールの企業がインドネシアの島々と経済連携して石油化学を中心とする湾口産業の強化を行い、ゆくゆくはアントワープやロッテルダム、アムステルダムのような世界的な港湾都市に成長させる事も計画されています。

 

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