アジアの中でも意外に情報の少ないフィリピン。現地のハロハロホームから、不動産の話題を中心にフィリピンの知られざる様々な情報をお届けします。
人件費は首都圏でも日本の約10分の1の水準
筆者は、フィリピンに住んで5年になります。実はフィリピンという国、富裕層と呼べる人は日本よりも多く、日本と同じ暮らしをしようと思えば、あるいはそれ以上の暮らしを望めば、もちろんそれなりのコストがかかります。
とはいえ、多くの方がご存知かと思いますが、フィリピンの人件費は非常に安く、首都圏でもまだ日本の約10分の1くらいの水準。日本にはない生活が実現できます。
<フィリピンの人件費、物価のイメージ>
・メイドさんは住み込みでも月20,000円~
・運転手を雇ったとしても月40,000円~
・タクシーは初乗り約100円
・ランドリーは1キロ約100円(最低3キロからが一般的)
・アルカリイオン水(ウォターサーバー)は20リットル約80円~
デベロッパーによっても異なる管理のクオリティ
不動産に関してはどうでしょうか。首都圏の賃貸相場は意外に高く、日本人や外国人に人気の物件となると、家賃相場は1平米あたり約2,500円~約3,000円となります。この金額は、日本と近郊とそれほど変わりません。
ただ、ほとんどのコンドミニアムには、セキュリテイーガードが24時間常駐しており、プール・ジムなどもなっています。最近のコンドミニアムになると、スパやシアタールーム、無料で使用できるミーティングルーム、フリーwifiスペースなどがあり、これらがすべて使用できます。
部屋の電球が切れたり、水が出なくなったりといった、海外ならではの問題が出たとしても、管理事務所のメンテナンスが24時間対応してくれるケースが一般的です。もちろん、コンドミニアムのデベロッパーによって管理事務所のクオリティも異なりますので、物件を借りるときには、見た目や価格以外に管理事務所のクオリティといった視点にも注意を払うと良い物件が見つかります。
フィリピンというと男性が訪れるイメージが強いかもしれませんが、実は女性にとっても暮らしやすい場所です。天候や温度も一定ですので、肌や気持ちも安定しやすいかもしれません。そして何よりも、明るいフィリピン人の人柄。一度訪れることで、「この国をこの人たちが支えているのであれば、可能性は大きい」と体感できるでしょう。
GSR株式会社 会長
zukky PTE CEO
Gate of Assets Fundation director
一般社団法人フィリピンアセットコンサルティング 主席コンサルタント
1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社が開発するフィリピン最大規模のITプラットフォーム事業へ投資。ハンズオンでビジネスの拡大の活動を続け数十の新規事業の立ち上げに貢献。2006年より子供たちの支援なども積極的に行いその功績により2022年にフランスの社会文化奨励勲章を受勲。
2014年にHallohallo Home incの事業構築サポートを行う中で、不動産売買仲介、管理、リーシング、内装、建築、ストリートチルドレン復学プログラム、人材派遣等、日本とフィリピンの双方にメリットのある事業が重要だと痛感する。フィリピン人や現地の弁護士、税理士、色々な人材に騙された事で自身で学びフィリピンでの成功パターンを習得したのだが、唯一不明だった現地の経済を動かす巨大財閥との付き合いにより、ほとんどの日本人の資産保全の思考が間違っていることに気が付く。2019年以降はシンガポールとフィリピン、アメリカ、イスラエル、フランスを中心に富裕層を対象にしたビジネスを構築。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載現地在住のプロが伝える「フィリピン不動産」の最新事情
ハロハロホーム マニラ本社
Director
ハロハロホームは、フィリピンのメトロマニラ首都圏のビジネス中心地マカティ市に本社を構え、フィリピン不動産投資や、フィリピンの土地販売を手がける企業。賃貸仲介サイトの運営、不動産管理、メンテナンス、内装、転売のサポートなど、購入・管理・売却まですべて対応できる強みを持つ。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載現地在住のプロが伝える「フィリピン不動産」の最新事情