60歳女性の場合、5年目で解約返戻率が100%を超える
次に、女性を見ていきましょう。以下の図表1の上は、60歳女性が1豪ドル=75円のときに、豪ドル建ての一時払終身保険に1000万円の保険料を支払った場合のイメージです。
[図表]豪ドル建てで一時払終身保険を活用した場合のイメージ(女性)
また、豪ドル建てにも毎年逓増型の保険があります。図表2で確認してみます。全年齢、男女共通での設計となっています。初年度のレバレッジ倍率は1.0143倍ですが、10年経てば約1.15倍まで上昇、以後長生きすればするほど上昇します。
[図表2]全年齢・男女別共通の豪ドル建て毎年逓増型を活用した場合のイメージ
資産運用効果の観点でみると、5年目で解約返戻率が100%を超え、投資額の全額回収が期待できるようになり、10年目では115%、30年目では153%ですから、高い資産運用効果を期待できます。
全年齢・男女共通の毎年逓増型の保険に関しては、円、米ドル、豪ドルのなかで、豪ドルが有利にみえます。
しかし、これも最後は為替が影響してきます。円高に動けば円建てでのレバレッジ倍率は下がり、円安に動けば上がります。そのため、米ドルの動き、豪ドルの動きによって、円建てのレバレッジ倍率、資産運用効果は大きく変わります。
レバレッジ倍率は初年度から1.65倍に固定されています。円建ての1.18倍と比べて高く、米ドル建ての1.72倍よりは少し低くなりますが、倍率としては決して悪くありません。
資産運用効果の観点からすると、解約返戻率は10年目で104%ですが、円建ての96%、米ドル建ての103%よりもやや高く、20年目になると130%まで上昇し、資産運用効果としての有利性が見られます。
全年齢・男女共通の毎年逓増型保険は豪ドルが有利!?
図表1の下の図は87歳女性のケースです。レバレッジ倍率は初年度から固定で1.05倍です。円建ての1.01倍より若干倍率は上がり、米ドル建ての1.07倍よりはやや劣ります。
資産運用効果の観点でみると、10年目の解約返戻率は100%です。円建て98%、米ドル建てでは100%となりますので、高齢になると通貨による違いはほとんどありません。
また、豪ドル建てにも毎年逓増型の保険があります。図表2で確認してみます。全年齢、男女共通での設計となっています。初年度のレバレッジ倍率は1.0143倍ですが、10年経てば約1.15倍まで上昇、以後長生きすればするほど上昇します。
資産運用効果の観点でみると、5年目で解約返戻率が100%を超え、投資額の全額回収が期待できるようになり、10年目では115%、30年目では153%ですから、高い資産運用効果を期待できます。
全年齢・男女共通の毎年逓増型の保険に関しては、円、米ドル、豪ドルのなかで、豪ドルが有利にみえます。
しかし、これも最後は為替が影響してきます。円高に動けば円建てでのレバレッジ倍率は下がり、円安に動けば上がります。そのため、米ドルの動き、豪ドルの動きによって、円建てのレバレッジ倍率、資産運用効果は大きく変わります。