連休明けの家計簿を見て青ざめないために
総務省の「家計調査(2025年平均)」によれば、夫婦ともに65歳以上の無職・夫婦のみの世帯では、実収入から非消費支出(税・社会保険料等)を差し引いた可処分所得が約22.2万円であるのに対し、消費支出は約26.4万円。毎月約4.2万円の不足となり、シニア世帯が貯金を切り崩しながら生活する、決して楽とはいえない現状が浮かび上がります。
もう一つ、こんなデータも。株式会社ハルメク 生きかた上手研究所が実施した「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査(2025年)」によると、シニア女性が孫に使うお金の平均金額は約18万円と、前回調査の2023年と比較して3.7万円アップしました。
金額アップの理由の裏に、物価高騰の影響もあると推測されます。また、お年玉や教育費の援助など、孫が成長するほど、かかるお金が増えていくという現状も反映されているのかもしれません。
年金暮らしのシニアが、連休明けの家計簿を見て青ざめないためには、事前の準備とルール決めが大切です。
まず、 「孫のためなら」と財布を緩めすぎないよう、あらかじめ使える予算を決めておきましょう。良夫さんのようにレジャー費などに一線を引くことも、長い老後生活を考える上で有効な方法です。
また、子ども世代からは「実家に行くと食べきれないほどの食事が用意されている。そこまでしなくていいのに」と思われることもあります。おもてなしの量を少し抑えるなど、バランスを見直してみるのも一つの手です。
そして、GWや盆・正月は臨時出費と考えず、確定している固定費として捉えるのがおすすめです。毎月の年金から数千円ずつ「孫貯金」として積み立てておくと、連休明けの負担感を減らすことができます。
そのほか、滞在期間を短くしてもらうという方法もあります。子ども側は「孫に会わせる=親孝行」と思っているかもしれませんが、長くいるほどお金と体力は削られていきます。
GW明けが怖い…「現実が押し寄せてくる」
「連休が終わると、現実がどっと押し寄せる。それが毎回怖いんですよね。物価は高くなる一方だし、貯金には手を付けたくないから、しばらく質素に暮らします」
孫たちが「おじいちゃん、おばあちゃん」と言って家に来てくれる時期は、そう長くありません。GW明けの財布事情に戦々恐々としながらも、自分たちの生活費を多少切り詰めてでも、笑顔で出迎えてあげたい――。
良夫さんのように、複雑な想いを抱えながら、子どもや孫の帰省を待つシニアは、少なくないのかもしれません。
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