(※写真はイメージです/PIXTA)
普段、やりがちな思考
人やチームの目標達成や課題解決の考え方には2つの考え方が存在するのです。1つめは、「フォーキャスティング的考え方」で「解決思考」とも呼ばれます。2つめは、「バックキャスティング的考え方」で「コーチング思考」と呼ばれるものです。
私たちは普段、フォーキャスティング的考え方(解決思考)で生活していることが多いようです。これは仕事場でも変わりません。フォーキャスティング的考え方(解決思考)の出発点は「現在」です。フォーキャスティング的考え方(解決思考)では、現時点で問題が起こったら、モグラたたきのようにそこを潰していき、また問題が起こったらそこを修正していく、この繰り返しです。
毎日やることが多くて忙殺されている2人のお子さんをもつお母さんの場合は、お子さんにご飯をあげる、おむつを替える、泣き止んだらあやす、お風呂に入れる、などとにかく目の前にあることをやっていくだけで1日がおわってしまうことも多いでしょう。この場合は、未来のことを考える時間もなかなか取れないので、どうしてもフォーキャスティング的考え方になりがちです。
時間や情報がたくさんあってもフォーキャスティング的考え方になる場合があります。私は仕事の1つとして、実際の中学や高校の授業にお邪魔し、ワークショップをやったり、学生の方々とお話しする機会も多かったりするのですが、私が学生のころより何倍もの情報があふれているのに、いい悪いはないですが、大きな目標をかかげている学生さんは少ないようです。

