(※写真はイメージです/PIXTA)
FPからの助言:もし、あのときタワマンを買えていたら?
マイホーム購入後の後悔は、多くの家庭で起こり得ます。Aさんはわずかな差でローン審査に落ちてしまい、憧れのタワマン生活を手に入れることはできませんでしたが、もし、ギリギリでローンを組めていたら、本当に満足な生活を送れていたでしょうか。
ギリギリローンの危険性
貯蓄のほとんどを頭金にし、変動金利でローンを組んでいた場合、近年の物価上昇や教育費の増加に加え、金利上昇という深刻な問題に直面していた可能性が極めて高いのです。
Aさんはタワマンを購入するために金利の低い変動金利型ローンで審査を受けていました。ここが、最大の問題点です。日銀はマイナス金利政策を2024年3月に解除し、2024年7月と2025年1月に政策金利を引き上げました。2025年10月の決定会合では追加利上げは見送られましたが、今後も下記の日程で予定されていますので、変動金利型ローンを利用している人は、金利上昇が家計に与える影響を注視しなくてはなりません。
金融政策決定会合の日程
2025年
12月18日(木)・19日(金)
2026年
1月22日(木)・23日(金)
3月18日(水)・19日(木)
4月27日(月)・28日(火)
6月15日(月)・16日(火)
7月30日(木)・31日(金)
9月17日(木)・18日(金)
10月29日(木)・30日(金)
12月17日(木)・18日(金)
なお、変動金利型ローンで5年ルール(※)が採用されていた場合、すでに過去2回の利上げによって、5年後の返済額のアップは確定しています。
※金利が上昇しても返済額のアップは5年間猶予されるルール
この猶予期間のあいだにどれくらい金利が上がっていくかで、猶予期間終了後の返済額は変わってきます。変動金利型ローンの利用者は、猶予期間後の返済額のアップがどのくらいになるかを事前にシミュレーションして、家計への負担を理解しておきましょう。