シーンと静まり返った休憩室。従業員はスマホを眺め、イヤホンで耳を塞ぎ、会話はない――。多くの職場の昼休みにみられる光景です。実は、休憩のとり方が職員のパフォーマンスを大きく左右することをご存じでしょうか? 本記事では、野本果甫氏の著書『人材育成はフィードバックが9割 部下が自走して成果を出すリーダーシップの在り方』(ごきげんビジネス出版)より、3つの事例とともに、パフォーマンス向上に直結するモチベーションの上げ方を解説します。
「休憩のとり方」を変えただけ…米銀行コールセンターが受注13%増、コスト12億円削減できた理由 (※画像はイメージです/PIXTA)

リーダーの影響力の大きさ

とくに印象に残ったのは、マネージャーやスーパーバイザーが雇用形態にかかわらず、社員も、派遣社員も、パート社員も、同じ会社、チームの仲間として、大切に思っていることでした。定期的に現場をまわってスタッフに声をかけていたり、やったことを認めてあげられるような対策を考えて導入していたり、「退職したい」との声があったときは親身になって相談に乗ったり、そういったことを地道にやっていました。パフォーマンスが高く、やる気のあるスタッフにはトレーナーの役割を担ってもらうなど、スタッフのやる気につながる機会提供も積極的に行っていました。

 

そのような経験から、私はリーダーの影響力の大きさをあらためて感じたのです。チームの大小にかかわらずリーダーができることは本当にたくさんあり、それを行動に移すことで、幸福感をもって働ける社員、内的動機付けで動機付けられた社員を増やすことができるでしょう。そして、それがパフォーマンスにつながっていると感じます。

 

 

野本 果甫

サクシードビュー代表

 

※本記事は『人材育成はフィードバックが9割 部下が自走して成果を出すリーダーシップの在り方』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。