松井証券では2025年7月5日より、米国株の投資判断に役立つ情報や分析機能が集約されたツール「マーケットラボ米国株」を利用できるようになりました。FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が、「マーケットラボ米国株」を使ってみて便利だと感じた機能を10個厳選し、実際の画面を使って紹介します。
松井証券の「マーケットラボ米国株」の使い方は?おすすめ機能10選を紹介

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

松井証券では2025年7月5日より、米国株の分析に特化した投資情報ツール「マーケットラボ米国株」を利用できるようになりました。

 

「『マーケットラボ米国株』で何ができるのかを知りたい」

「米国株に興味はあるけれど、情報が散らばっていて始めにくい」

「米国株をワンストップで分析できる無料ツールを探している」

 

上記のような人は、ぜひ参考にしてください。最後まで読めば、自信を持って米国株の投資判断ができるようになります。

 

\2025年7月5日「マーケットラボ米国株」リリース/

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1. 松井証券の「マーケットラボ米国株」とは?

米国株取引のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最初に、2025年7月5日にリリースされた「マーケットラボ米国株」の基本を解説します。

 

1.1.「マーケットラボ米国株」は米国株の分析に特化した投資情報ツール

松井証券マーケットラボ米国株
(引用:松井証券)

 

松井証券の「マーケットラボ米国株」は、米国株の分析に特化した投資情報ツールです。主にPCでの利用を想定していますが、スマホでも利用できます。

 

松井証券には日本株に特化した投資情報ツール「マーケットラボ」もありますが、「マーケットラボ米国株」はまったく新しいツールとして開発されました。

 

マーケットラボ米国株は、松井証券の口座をお持ちの方なら誰でも無料で利用でき、リアルタイムデータの取得のためにあとから料金が発生することもありません。

 

そのため、マーケットラボ米国株は、米国株への投資が初めての人はもちろん、経験者でも安心して利用できます。

 

 

1.2.「マーケットラボ米国株」と「米国株アプリ」を比較

「マーケットラボ米国株」と「米国株アプリ」の比較

 

松井証券には「米国株アプリ」もあり、「マーケットラボ米国株」とは何が違うのでしょうか?

 

整理したのが次の比較表です。

 

■「マーケットラボ米国株」と「米国株アプリ」の違い

サービス名称 マーケットラボ
米国株
米国株アプリ
主な目的 米国株の
情報収集と分析
米国株の取引と
基本情報の確認
取引機能 なし あり
利用デバイス PC
(スマホのブラウザでも利用可)
スマートフォン
利用料金 無料 無料

 

ご覧のように、マーケットラボ米国株は分析に特化した情報ツールです。一方、米国株アプリは取引がメインのツールとなっており、マーケットラボ米国株から発注することはできません。

 

また、マーケットラボ米国株は主にPCでの利用を想定していますが、スマホのブラウザでも利用可能です。一方、米国株アプリはスマホからの利用に限定されます。

 

それぞれ役割が異なるので、どちらのほうが優れているということはなく、目的や利用環境に応じて使い分けることをおすすめします。

 

 

1.3.「マーケットラボ米国株」の起動方法

PCを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

マーケットラボ米国株を利用するには、日本株等を取引する「総合口座」とは別に「米国株口座」の開設が必要です。ただし、申請をして条件を満たせばすぐに開設できます。改めて本人確認書類を提出する必要もありません。

 

松井証券の米国株口座の開設方法は、『松井証券の「米国株取引」…買い方や手数料、取引時間を初心者にもわかりやすく解説』をご覧ください。

 

・「ホーム画面」から起動する方法

「マーケットラボ米国株」は、松井証券にログイン後、「米国株お客様サイト」を開き、ホーム画面の上部にあるボタンをクリックすると起動できます。

 

米国株お客様サイト

 

マーケットラボ米国株の起動ボタン

 

 

・「個別銘柄ページ」から起動する方法

マーケットラボ米国株は、「米国株お客様サイト」の個別銘柄ページの右上にある「マーケットラボで開く」ボタンから起動すると、該当銘柄の詳細ページがすぐに表示されます。

 

マーケットラボ米国株の個別銘柄画面

 

マーケットラボ米国株の個別銘柄ページ

 

この方法なら、米国株お客様サイトで気になる銘柄をチェックし、そのままマーケットラボ米国株で詳しい分析ができます。

 

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2. 松井証券の「マーケットラボ米国株」のおすすめ機能10選

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この章では、筆者がマーケットラボ米国株を実際に使い、便利でおすすめだと感じた機能10選を紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

 

機能①:個別銘柄サマリー:企業の全体像を素早く把握

マーケットラボ米国株の「個別銘柄サマリー」画面
■マーケットラボ米国株の「個別銘柄サマリー」画面

 

マーケットラボ米国株の「個別銘柄サマリー」では、企業の基本情報をはじめ、主要指標(株価やPER、ROEほか)、通期業績の推移、配当金、セグメント別売上構成、アナリスト予想など、投資判断に必要なデータを一画面で確認できます。

 

米国株は日本株と比べると情報を収集しづらく、企業の一次情報を調べようとしても言葉の壁がハードルになることがあります。

 

しかし、個別銘柄サマリーを使うと、気になる米国企業のファンダメンタル情報を日本語でまとめてチェックできるため、企業の全体像を効率よく把握できます。

 

深堀りして分析したい場合は、各タブや「詳細を見る」ボタンをクリックすることで、より詳しい情報にもアクセスできます。

 

なお、画面右上の「登録する」をクリックすると、表示している銘柄をお気に入り登録できます(機能⑦で解説)。

 

機能②:過去10年以上の業績データのグラフ表示:成長性や安全性を判断

マーケットラボ米国株の「業績」タブの画面
■マーケットラボ米国株の「業績」タブの画面

 

マーケットラボ米国株の個別銘柄ページの「業績」タブでは、過去10年以上の通期業績推移や平均成長率・平均利益率などをグラフや表で表示でき、長期的な業績の推移を把握できます。

 

また、四半期業績推移のグラフでは、前年同期(例:1月~3月)との比較で、進捗状況を知ることもできます。

 

さらに、「財務」タブでは、貸借対照表やキャッシュフローの推移、有利子負債の状況などをグラフで表示できるので、企業の財務健全性をチェックすることもできます。

 

マーケットラボ米国株の「財務」タブの画面
■マーケットラボ米国株の「財務」タブの画面

 

このように、マーケットラボ米国株を活用すると、複雑な財務データもビジュアルで直感的に把握できるため、取引候補となる銘柄の成長性や安全性を効率よく分析できます。

 

機能③:配当金情報:米国株ならではのインカムゲインの受け取りをサポート

マーケットラボ米国株の「配当金」タブの画面
■マーケットラボ米国株の「配当金」タブの画面

 

マーケットラボ米国株の個別銘柄ページの「配当金」タブでは、年間配当履歴や配当性向の推移、一株配当履歴の推移など、配当金に関する詳細な情報を確認できます。

 

米国株は四半期ごとに配当を出す企業が多く、日本株と比べて配当回数が多いのが特徴です。

 

マーケットラボ米国株を利用すると、直近の配当利回りだけではなく、過去の配当履歴から配当の継続性や増配の可能性を探ることもできるので、インカムゲインで定期的な配当収入を重視する投資家にもおすすめです。

 

機能④:アナリスト予想:プロの視点を取り入れる

マーケットラボ米国株の「アナリスト予想」タブの画面
■マーケットラボ米国株の「アナリスト予想」タブの画面

 

マーケットラボ米国株の個別銘柄ページの「アナリスト予想」タブでは、アナリストによる目標株価のほか、EPS(一株あたり利益)の実績とアナリスト予想(平均値・最大値・最小値)の推移をグラフで確認できます。

 

EPSは、企業の収益性や成長性を評価するうえで重要な指標の一つとされています。一般に、予想EPSが増加傾向にある企業は、今後の業績拡大が期待され、株価の上昇要因になることがあります。

 

また、「株価とアナリスト予想の推移」では、売上高と当期利益のアナリスト予想の推移もグラフで確認できるので、さまざまな視点から分析できます。

 

ただし、アナリスト予想どおりに業績が推移するとは限らないため、あくまでも判断材料の一つとしてご活用ください。自分の分析をベースにプロの視点も取り入れ、総合的に判断することが大切です。

 

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機能⑤:スクリーニング機能:107項目からの条件検索で効率よく銘柄発掘

マーケットラボ米国株の「スクリーニング」機能の画面
■マーケットラボ米国株の「スクリーニング」機能の画面

 

松井証券で取り扱っている米国株(ETFを含む)は、2025年9月3日時点で4,614銘柄と多く、すべての銘柄をチェックするには膨大な時間が必要です。

 

そこで、マーケットラボ米国株の「スクリーニング」機能を使うと、自分の投資戦略(例:高配当、成長株、割安株など)に合った銘柄を、瞬時に絞り込めます。

 

スクリーニングの条件は107項目から最大10個まで選択可能で、自分の投資基準に沿って効率的に取引候補となる銘柄を抽出できます。

 

ただし、条件を多く設定しすぎると、該当する銘柄が表示されなかったり、数銘柄しか抽出されなかったりすることもあります。そのため、最初は条件を緩く設定して徐々に絞り込みを行い、最終的には十数銘柄を1銘柄ずつ丁寧に分析することをおすすめします。

 

なお、設定した条件は、画面右上の「お気に入り条件に保存」から登録しておくと、次回以降も同じ条件でスクリーニングができます。時間が経過すると、前回は表示されなかった銘柄が新たにヒットする場合もあるため、定期的に利用するとより効果的です。

 

機能⑥:おまかせスクリーニング:松井証券が選定した条件で効率よく銘柄検索

マーケットラボ米国株の「おまかせスクリーニング」機能
■マーケットラボ米国株の「おまかせスクリーニング」機能

 

機能⑤で紹介したスクリーニング機能では、複数の条件を設定して銘柄を検索できますが、投資を始めたばかりの人のなかには、そもそも何を基準に選べばいいのかわからない人も多いでしょう。

 

そこで、マーケットラボ米国株の「おまかせスクリーニング」機能を使うと、松井証券が選定した以下の4つの条件から選ぶだけで、効率よく銘柄検索ができます。

 

  1. 高配当・連続増配銘柄
  2. 過去10年で増収増益が多く直近でも最高を更新している銘柄
  3. アナリスト高評価だが目標株価に対し割安な銘柄
  4. 四半期の売上・利益を伸ばしているが直近割安な銘柄

 

表示された銘柄を購入すれば必ず利益が出るわけではありませんが、ゼロからスクリーニングするよりも簡単です。

 

まずは、自分が目指す投資スタイルに近い条件を選択し、条件を追加・変更するなど自分なりにアレンジを加えて銘柄を絞り込みましょう。

 

機能⑦:お気に入り機能:注目銘柄を継続的にモニタリング

マーケットラボ米国株の「お気に入り」機能の画面
■マーケットラボ米国株の「お気に入り」機能の画面

 

スクリーニングなどで気になる銘柄を見つけたら、マーケットラボ米国株の「お気に入り機能」に登録しておくことで、主要指標や業績、株価、チャートなどを効率的かつ継続的にチェックできます。

 

お気に入りグループは最大50個まで作成でき、各グループは最大50銘柄まで登録可能です。つまり、最大2,500銘柄を一元管理できます。「取引候補」「保有株」「ハイテク株」など、自分が使いやすいようにグループ分けをして、自分だけのウォッチリストを作成しましょう。

 

株式投資は、いつどこにチャンスがあるかわかりません。そのため、気になった銘柄はお気に入りに登録し、条件に合わなくなったものは削除して、情報を整理しておくことをおすすめします。

 

機能⑧:銘柄比較:競合他社と相対評価

マーケットラボ米国株の「銘柄比較」機能の画面
■マーケットラボ米国株の「銘柄比較」機能の画面

 

マーケットラボ米国株の「銘柄比較」機能では、最大6銘柄を並べて、株価や時価総額などの基礎情報、PERや配当利回りなどの投資指標、有利子負債比率などの財務指標を一覧で比較できます。

 

銘柄選びでは、取引候補の銘柄が競合他社と比べて割安か割高か、利益率が高いか低いかといった点を相対的に比較し、どの銘柄の株価が上がる確率が最も高いかに注目することも大切です。

 

銘柄比較は50グループまで保存できるため、「GAFAM比較」「AI関連株比較」「自動車株比較」など、テーマ別にグループを作り、分析を行うことで、投資判断の精度を高めることができます。

 

機能⑨:決算カレンダー:直近3ヵ月分のスケジュール確認で売買機会を逃さない

マーケットラボ米国株の「決算カレンダー」機能の画面
■マーケットラボ米国株の「決算カレンダー」機能の画面

 

マーケットラボ米国株の「決算カレンダー」機能を使うと、直近3ヵ月分の決算発表スケジュールを一覧で確認できます。カレンダーの日付には決算予定件数が表示されており、クリックすると銘柄一覧を見ることができます。

 

決算発表は株価に大きな影響を与える重要なイベントなので、事前に発表日を把握しておくことで、売買タイミングを検討する際にも役立ちます。

 

GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftの頭文字)のような大企業ではない限り、米国企業の決算発表が日本でニュースになることはほとんどありません。

 

しかし、マーケットラボ米国株を活用すると、米国企業の決算日を逃すことなく把握できるので、「注目していた銘柄が好決算を発表したのに気づかず、買うタイミングを逃した」「保有銘柄が悪い決算を発表し、いつの間にか含み損になっていた」のような、投資機会の逸失や思わぬ損失のリスクを減らすこともできます。

 

機能⑩:損益シミュレータ:為替も考慮した仮想運用におすすめ

マーケットラボ米国株の「損益シミュレータ」機能の画面
■マーケットラボ米国株の「損益シミュレータ」機能の画面 (引用:松井証券)

 

マーケットラボ米国株の「損益シミュレータ」機能では、保有銘柄の「株数・株価・取得時の為替レート・取得日」を登録することで、日々の株価と為替の変動をもとに評価損益を試算・表示できます。

 

マーケットラボ米国株に取引機能がないため、この機能を利用すれば、保有銘柄を疑似的に管理することが可能です。ただし、松井証券で購入した銘柄の評価損益は「米国株お客様サイト」でも確認できるため、損益シミュレータを使う意味がないのでは?と思う人もいるかもしれません。

 

そこでおすすめなのが、購入を検討している銘柄の仮想ポートフォリオを作成し、損益シミュレータで日々の損益を試算する使い方です。

 

米国株はドル建てで取引されるため、為替レートの影響が損益にどの程度影響を与えるのかわかりづらいです。しかし、損益シミュレータを活用すれば、為替変動まで考慮した正確な損益を円ベースで試算できるため、どれだけの利益または損失が出る可能性があるかを事前に把握できます。

 

また、どれくらいの損益変動まで耐えられそうか?といった自身のリスク許容度を把握するためにも役立ちます。

 

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3. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、松井証券のマーケットラボ米国株に関するよくある質問に3つ回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにお役立てください。

Q1.「マーケットラボ米国株」は無料で利用できますか?

マーケットラボ米国株は、松井証券の「総合口座」と「米国株口座」を開設すると、誰でも無料で利用できます。

 

Q2.「マーケットラボ米国株」はスマホで使えますか?

マーケットラボ米国株は、PCでの利用を想定して開発されたツールです。

 

スマホのブラウザからPC版サイトにアクセスすれば利用できますが、レイアウトや操作性はスマホ向けに最適化されておらず、やや使いづらい印象です。そのため、画面の大きいPCでなるべく利用することをおすすめします。

 

Q3.「マーケットラボ米国株」から注文はできますか?

マーケットラボ米国株は、米国株の分析に特化した情報ツールなので、発注機能はありません。

 

PCから注文する場合は、松井証券の「米国株お客様サイト」をご利用ください。

 

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4. まとめ

(松井証券公式YouTubeチャンネル『米国株でトランプ政権に立ち向かえ! マヂカルラブリーと学ぶ 松井証券 資産運用!学べるラブリーSeason16 ~期末テスト編~#2』)

 

この記事では、2025年7月5日にリリースされた松井証券の「マーケットラボ米国株」について、おすすめの機能10個を紹介しました。

 

マーケットラボ米国株には投資判断に必要な情報が網羅されており、色々なサイトを見ることなく、忙しい人でも効率的に情報収集ができます。さらに、他社では有料レベルの高度な情報にも無料でアクセスできるので、自信を持って投資判断を下せます。

 

本記事がマーケットラボ米国株を使うヒントになり、松井証券で米国株取引を始めるきっかけになれば幸いです。

 

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