永遠を誓い合った夫婦でも、いずれは別れは訪れるもの。それが「離婚」というカタチになることも珍しくありません。その理由はさまざまですが「パートナーの仕事」が端を発するときもあるようです。
今日、離婚してきます…結婚10年、42歳妻、「月収25万円」45歳夫に三行半を突きつけたワケに戦々恐々

妻が離婚したいと言い出したきっかけは「夫の仕事」

結婚生活10年目にして破綻したという木下大輔さん(仮名・45歳)。ある日、妻・絵美さん(仮名・42歳)から「離婚したい」と切り出された大輔さん。話し合いを重ね、結論が出るまで半年を要しました。

 

――今日、離婚してくる

 

離婚届を手にし、家を颯爽と出ていった絵美さんの姿が目に焼き付いているといいます。

 

職場では真面目で子煩悩で知られていた大輔さん。離婚したという報告に騒然としたといいます。

 

――お前、奥さんに何をしたんだ!

――お前、見かけによらずろくでなしだな

――ほんと、見損なったよ!

 

どうやら、大輔さんが不貞行為でもしたかのようなまわりの反応。そこで、そもそも離婚を切り出された理由を話し始めると、周囲は顔が凍り付き、「それはツライ」「明日は我が身か」と戦々恐々とした様子だったといいます。

 

大輔さん、元妻の絵美さんから三行半を突きつけられた理由、それは収入と働き方。介護福祉士として働く大輔さん。収入は月25万円、年収は380万円程度だといいます。

 

――はっきりいって、収入が低いことはわかっていました。妻のほうがずっと収入はよかったですし

 

厚生労働省『令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果』によると、介護福祉士の推定平均年収が約340万円。全業種の平均年収440万円と比べると大きな開きがあります。

 

また勤務は、早番7~16時、遅番11~20時、夜勤16~翌9時の3交代制。24時間体制でサービスを提供しつつ、職員の負担が分散されるよう、施設長は毎月頭を悩ませています。

 

しかも以前からいわれているのが、介護現場での人手不足。大輔さんの職場では今のところ人手は足りているものの、退職者が出るとその穴は職員みんなで埋めなければなりません。休日返上でシフトに入らないといけない場合もあるといいます。