(※写真はイメージです/PIXTA)
楽しい老後を夢見て、婚活に全力で取り組んでいたが
60歳で完全引退を選択した菅原さん。定年後は「婚活を全力で頑張る!」と意気込んでいました。元々、趣味らしい趣味もなかったという菅原さん。これではそもそも出会いすらないだろうと、ゴルフを始めたほか、料理教室にも通うようになったとか。
――ゴルフは何度かやったことはありました。料理教室は、この先もひとりで生きていかないといけない、となったときのために。そうならないよう、全力を尽くしますけどね。そこでも出会いがあるかもしれませんし
さらにマッチングアプリもインストール。「こんなに簡単に出会えるなら、もっと早く始めたらよかった」と悔やみつつ、婚活を楽しんでいました。タメニー株式会社が50~79歳の未婚男女を対象に行った調査によると、21.5%が「結婚相手・恋人がほしい」と回答
【独身ミドル・シニア世代の出会い】
・職場などの仕事関係…31.6%
・行きつけの店…11.5%
・趣味の集まり…11.3%
・友人や知人の紹介…8.2%
・SNSなどのオンラインのつながり…7.5%
・マッチングアプリ…7.1%
・学生時代のつながり…5.4%
・婚活パーティやイベント…1.7%
・親族の紹介…0.4%
・結婚相談所…0.2%
「老後はパートナーと楽しく暮らすんだ!」と、結婚に向けて全力疾走の菅原さんでしたが、突然の悲劇が襲います。慢性腎不全により、透析治療が必要になったというのです。厚生労働省『令和5年 患者調査』によると、慢性腎臓病で治療を受けている人は全国で66万人ほど、透析治療を受けている人は34万人ほどいます。
週に3回、定期的に治療が必要になった菅原さん。全力で婚活に取り組んでいましたが、「こんな男と結婚してくれる人なんていない」と悲観。楽しいはずの老後が一気に破綻してしまった……と、一時はふさぎ込んでしまったといいます。
治療をスタートさせてから半年ほどが経った今の状況は?
――一時期は悲観していましたが、今は治療のサイクルにも慣れてきました。これくらいの年になったら病気のひとつやふたつ、持っているはず。開き直って、また婚活を頑張ろうと思っています
[参考資料]