(※写真はイメージです/PIXTA)
夫婦のこだわりの詰まった注文住宅だったが…
――引き渡しのときに完成したばかりの家に入ったんですが、本当に広々としていて、我ながらいい家を建てたなと自画自賛していたんです。でも、いざ引越してみると「あれっ、こんなに狭かったっけ?」と。この前の感覚は気のせいだったのかな、何かの間違いではないのかな、と思いました
家具や家電を配置してみると、想像以上に狭く感じたという斉藤さん。子どもが遊べるようにと広い庭を設けた結果、家は当初の計画よりもスケールダウンさせていました。しかし近くには大きな公園もあるので、大きな庭にこだわる必要はどこまであったのか……今となっては後の祭りです。
また実際に住んでみると、動線の悪さも気になります。
――たとえば洗濯。1階に浴室と洗面所があり、洗濯物を外に干す際は2階のバルコニーに上がります。このとき、リビングを通って階段を上らなければならない。必ず家族が顔を合わせられるようにとリビングイン階段にしたんですけど、リビングのドアを開けなければならないし、バルコニーまでは遠いし、結構な重労働です
こだわって建てたはずのマイホームでしたが、住んでいくうちに使い勝手の悪さが目立つようになりました。だからといって、いまさらどうすることもできないことばかり。
【一戸建ての購入で失敗したことランキング】
1位:間取りが使いにくい…38.4%
2位:住宅設備に不満がある…15.0%
3位:収納が少ない…6.6%
4位:周辺環境がよくない…5.0%
5位:駐車場、駐輪場が使いにくい…4.5%
※出所:株式会社AlbaLink『一戸建ての購入で失敗したことに関する意識調査』
もう一度、家を建てることができるなら、今回の反省点を生かして理想の家を建てることができるという山本さん。しかし、もう1軒家を建てることができるはずはなく、取り返しのつかないことをしてしまったと、毎日後悔しているといいます。
――工務店からは、いろいろと「こんな家だと住みやすいですよ」という提案があったんですよ。でもあまり耳を貸さず、自分たちのこだわりばかり主張してしまった。もっとプロの意見を聞けばよかったです
[参考資料]