サラリーマンであれば誰もが目指す「給与アップ」。その方法はいろいろありますが、社内で手っ取り早く給与をあげていくなら「出世」が一番現実的。しかし、上司をみていると出世欲がなくなる……ということも珍しくないようです。
課長、かわいそうだな…〈月収34万円〉大手メーカー勤務の32歳サラリーマン、〈月収65万円〉と噂の42歳激やせ上司に思わず同情「何をやりがいに働いているんだろう」 (※写真はイメージです/PIXTA)

サラリーマンの上位10%に入る上司だが…

大手メーカーで働く田中雄大さん(仮名・32歳)。「尊敬する上司は?」との問いに、直接の上司である課長の名前を挙げてくれました。

 

――とにかく仕事ができる人です。人格者で相談しやすく、的確な答えが返ってくる。誰からも尊敬される上司です

 

株式会社ビズヒッツが働いている男女を対象に行った調査によると、「ついていきたいと思う上司の特徴」として最も多くの支持があったのが「話が的確」で26.3%。「話しやすい」「仕事ができる」「落ち着いている」「部下をきにかけている」と続きます。

 

【ついていきたいと思う上司の特徴】

1位:話が的確…26.3%

2位:話しやすい…22.2%

3位:仕事ができる…16.4%

4位:落ち着いている…15.4%

5位:部下を気にかけている…10.6%

 

上司の仕事ができるという評判は社内でも知れ渡る一方で、さまざまな噂も。

 

――直接聞いたことはもちろんないのですが、30代で課長に昇進したことから、結構、給与をもらっていると。月収で65万円くらい、年収は1,000万円を超えるとか。私は現在、月収で34万円ほどなので、出世できればそれくらいもらえるようになるんだと、漠然と感じています

 

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、40代前半・大卒サラリーーマンの月収の中央値は36.3万円。上位25%で46.2万円、上位10%で58.8万円です。田中さんが尊敬する上司は、給与水準の高い大卒サラリーマンのなかでも頂点付近にいることがわかります。

 

「そんな上司になりたい!」というのが定番ではありますが、「絶対、上司のようにはなりたくはありません。だってかわいそうですもん」と田中さんは。尊敬はするものの、見ていられないといいます。