結婚のカタチは多様化し、必ずしも籍を入れることに拘らない人も増えていますが、それでも多くの人が「いつかは結婚」と考えています。しかし、ふたりのなかで「めでたくゴールイン」となっても、越えるべき高すぎるハードルはまだあるようです。
結婚は絶対許しません…〈月収35万円〉32歳サラリーマン、61歳母のお気に入りスイーツを持参も玉砕。思わず途方に暮れる反対理由に「親子の縁を切るしか」 (※写真はイメージです/PIXTA)

息子の結婚話に猛反対!母親が語ったのは…

佐々木さんの結婚話。しかしスムーズに進んでいないといいます。佐々木さんの母親からの反対です。まずは結婚することを伝えようと、久々に都内の実家を訪れました。ひとり息子が久々に来るということもあり、両親はどことなくウキウキしていたといいます。

 

佐々木さんは結婚話をスムーズに進めるには、ネックになるのは母親だということはわかっていました。少しでも機嫌よく話を聞いてもらおうと、母親が大好きなお店でケーキを買っていったのもそのためです。

 

和やかに食事を済ませたあと、本題に入った佐々木さん。しかし、女性がどのような人かなどを話し終えると、母親から「大学はどこを出ているの?」と質問。都内にある私大の名前をあげると、母親の顔は険しくなり、「結婚は絶対許しません!」とヒステリックに怒り出したといいます。このような反対に遭うことは、なんとなく予感していました。

 

――母は私の教育に並々ならぬ情熱を注いできた人で。おかげで私も国内でもトップの大学を卒業できました。だからこそ、結婚相手にも同等の学歴を望む節が以前からあって……

 

思わず言葉をなくしてしまった佐々木さんに、「健太が選んだ人なら何もいうことはないんじゃないか?」と父親が助け舟。しかしかえって油を注ぐことになり、収拾がつかなくなったといいます。

 

母親から結婚を反対されたことについては、やんわりと女性にも伝えたといいますが、「健太さんのお母さんにきちんと納得してもらいたい」というのが女性の願い。佐々木さんは幾度となく母親の説得を試みるも撃沈し、「もう親子の縁を切るしかない……」と思い悩んでいるといいます。

 

株式会社ウェブギフトが息子をもつ30~70代の親に対して行った調査では、「息子の結婚相手として反対したくなる女性の特徴」として、「常識や礼儀がない」がトップで88.3%。「金銭感覚が荒い」「家事をしない」「家族に問題を抱えている」「容姿や服装がだらしない」と続きました。佐々木さんの母親のように「学歴」をあげた親は6.4%と、かなり少数派であるものの、結婚の反対理由として、ないものではありません。

 

佐々木さんの結婚話の後日談。今のところ、母親を納得させることに成功はしていないといいます。

 

 

[参考資料]

ソニー生命保険株式会社『20代・30代共働き夫婦の生活意識調査』

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

国立社会保障・人口問題研究所『第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』

株式会社ウェブギフト『「こんな女性はお断り!」息子の結婚相手にしたくない女性TOP5』