(※写真はイメージです/PIXTA)
小さいとき、どんな子どもでしたか?
しっかりした子だと言われてきました。長女です。4歳のときに弟が生まれました。そのとき母から「もうお姉ちゃんなんだからね」「ちゃんとしてね」と言われたことを覚えています。母は学校の教師として働いており、つねに忙しくしていました。父も仕事が忙しく、夜遅く帰宅することがほとんどでした。両親とともに過ごす時間は週末くらいだったような気がします。実際はどうだったのかあまりよく思い出せません。
弟は少し手がかかる子で、母はさらに忙しくなりました。私も弟の面倒を見ないといけないのかなと思い、母のことを手伝いました。父は家事にあまり参加していなかったように思います。ちょっと遠い存在でした。困ったことがあっても、親に頼るのはダメなのかなと思っていました。
親御さんは厳しかったのですか?
両親から怒られた記憶はあまりありません。親からも周囲の大人からも「お手伝いをしてえらいね」とほめられることが多かったと思います。母は仕事や弟のことで大変そうだったので、迷惑をかけないように気をつけていました。小学生のときはピアノを習っていて、ピアノを弾くと母は喜ぶので練習をがんばりました。
学校の勉強はできるほうでした。よく委員に選ばれました。「面倒見がよく、勉強もできる子」だと見られていました。ほめられてもあまり嬉しいとは思いませんでした。いつもほめられていたので、当たり前のことでした。逆に「もっとがんばらなければいけない」と思っていました。
小さいとき、どんなことが怖かったですか?
失敗することがとても怖かったです。母にがっかりされるのが怖かった。
小さいときに恐怖を感じたのは「ピアノで失敗すること」。初めてのピアノ発表会で、私の前に舞台に出た子が、緊張のため弾けなくなってしまい、泣き出してしまったのです。それを見たら怖くなり、足がガクガク震えたことを覚えています。母がその子を見て、残念そうな顔をしたので、私も弾けなかったら、がっかりされるのかなと思いました。
その後もピアノはがんばりました。小学5年生までやりました。その後は受験があるからやめてもいいと言われました。ピアノが好きだったのかどうかは自分でもよくわかりません。それをやるのが当たり前のことだったので、好きかどうかはあまり考えませんでした。
あなたはどうでしたか? あなたが小さいときにどんなことが怖くて、いやだと思っていたのか思い出してみましょう。