(※写真はイメージです/PIXTA)
自分を追い詰めがんばってきた
失敗して落ち込むことは誰にでもあります。でもそのたびに大きなダメージを受け、うつ病や不安症などの精神的問題が生じているなら、いつからいまの思考パターンができたのか、幼少期の記憶を思い出してください。自分を追い詰め、無理な“がんばり”を強いてきた理由を見つけていきましょう。
A山A子さんのケース
パニック症とうつ病で精神科にかかっていたA山A子さん。治療中に医師から幼少期のことを指摘され、幼少期からいままでのことをふり返ってみることに。あなたもA子さんの受け答えを参考に、自分自身についてふり返ってみよう。
いまのあなたは、どういう状態にありますか?
がんばらないといけないと思っています。でもすぐに調子を崩してしまって……。
薬で抑うつが落ち着いたものの…
結婚して出産し、育休を終えて職場に復帰しました。しかし、職場の状況が変わり、上司が病気で休職してしまいました。それまで頼りにしていた人がいなくなり、業務がうまく回らなくなりました。
私も仕事を抱え込み、精神的に追い詰められる日々。仕事と家庭の両立に疲弊し、精神的な負担は増すばかりでした。抑うつがひどくなり、限界を感じた私は精神科を受診し、薬物療法を受けました。薬を服用することで一時的には症状が落ち着き、少し安心しました。
過去に目を向けてみると
「このままじゃいけない、もっとがんばらなければ」と思い、再び気力をふるい立たせ、日常生活や仕事に戻りました。しかし、それから1ヵ月も経つと、またしても同じ症状が再燃してしまいました。頭が重く、心が沈む感覚が襲い、集中力も続かなくなりました。
医師に相談するなかで、医師から私の心の奥深くにある感情について指摘がありました。幼少期からのできごとについて、ふり返ってみたらどうかと言われました。
