住宅価格が上昇しているなか、マイホームを手に入れるハードルは高まるばかり。頭金を捻出して綿密に返済プランを立て、お金の工面ができたら、あとは決断するのみ……実はそれだけでは不十分、ということもあるようです。
許せない!嫁の実家近くに「30年・月15万円返済」で新築戸建てを購入した〈月収45万円・40歳のサラリーマン家族〉に、67歳の姑の怒り爆発の「トンデモ理由」 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅購入で夫の母激怒!そこには子への重すぎる愛情が…

大輝さんの母、聡子さんの怒りの原因は、家の立地。麻衣さんの実家に近いことに納得がいかないというのです。

 

そもそも、大輝さんの通勤の便がよいことと、子育てのサポートを得られやすいことから、もともと麻衣さんの実家近くの賃貸マンションに暮らしていた山本さん夫婦。家を建てるときも同じ理由から、自ずと麻衣さんの実家近くで土地を探したといいます。

 

そして家を建てることが決まり、聡子さんに報告したところ、思わぬ反対にあったという顛末。

 

母・聡子さんの怒りの主張は以下の通り。

 

・大輝はひとり息子で長男。家を持つなら、義実家近くではなく、実家近くにすべきではないか

・義実家に家を持つというのは、婿にいったようなもの。それはとても看過できない

 

主張の根底にあるのは、まず「息子への執着」。特にひとり息子の場合、母親は息子との絆を非常に重視し、息子が結婚後も自分の影響下にあることを望む傾向が強いといわれています。そして「嫁への嫉妬」。息子の愛情や注目が嫁に向けられることへの不満から、息子の人生における自身の重要性が脅かされていると感じているのかもしれません。また「長男なんだから、こうあるべき」という、伝統的な家族観や価値観も垣間見ることができるでしょう。

 

聡子さんの想いもわからなくもありませんが、だからといって、実家近くに家を持つのはあまりに非現実的。現在、大輝さんの通勤時間は30~40分ほど。もし実家近くに家を持つことになると片道2時間はかかり、転職をしなければなりません。そう大輝さんが主張すると、「それであれば、せめて実家と義実家の中間くらいに家を建てるべきではないか!」と、怒りはさらに助長してしまったといいます。

 

ちなみに実家と義実家の中間くらいに家を建てるというのも非現実的。中間となるとより都心近くとなり、とても一般人がマイホームを持つところではありません。

 

家は完成間近だといいますが、いまだに母・聡子さんの怒りは収まらず、関係の修復には至っていないといいます。

 

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[参考資料]

国土交通省『不動産価格指数』