「定年後が不安」が8割…ネックはやはり「お金」
Job総研が20~50代男女を対象に実施した『2024年 定年に関する意識調査』で、定年前後の働く意欲について聞いたところ、「定年前に辞めたい」が38.6%、「定年で辞めたい」が26.9%、「定年以降も働きたい」が34.5%。長い社会人人生、定年以降も働く意欲を持っている人たちは、3割強にとどまりました。
また定年に関しての意識として「定年は自分で決めたいか、それとも制度に従うか」と尋ねたところ、「自分で決めたい派」が74.6%。いつまで働くかは自分次第と考えている人が圧倒的多いことがわかりました。
また定年後の不安の有無については、「不安がある」が80.6%*。その具体的な内容として最も多かったのが「生活費や医療費への不安」で63.5%。「老後の生活設計」52.8%、「健康問題による活動の制限」41.3%と続きます。定年後、老後の生活も間近ななか、不安として大きいのはやはり「お金」と「健康」といったところ。
*「とても不安がある」「不安がある」「どちらかといえば不安がある」の合計
定年後の経済不安の有無については、「不安がある」が82.3%。具体的内容として最も多かったのが「年金額の不足」が56.8%、「現在の生活レベルの維持」が45.7%、「収入減の喪失」42.2%と続きます。
*「とても経済不安がある」「経済不安がある」「どちらかといえば経済不安がある」の合計
最後に「定年後に必要だと思う資金額」を尋ねたところ、平均が4,437.8万円、中央値が3,000万円、最頻値が3,000万円となりました。ただそんな老後資金、蓄えられるかどうかを尋ねたところ「蓄えられない」が43.9%*。4割以上が願いつつも「高い目標だな……」と半ば諦め気味であることがわかります。
*「まったく蓄えらえない」「蓄えられない」「どちらかといえば蓄えられない」の合計