人生最大の夢であるマイホーム。何千万円という買い物を、何十年という返済期間とともにするわけですから、検討に検討を重ね決断するものです。しかし、慎重すぎたことに後悔するケースも珍しくありません。
家なんて建てられる気がしません…月収47万円・43歳サラリーマン「不動産業者の見積もり」に悶絶。決断を渋った5年前の自分に「お前、バカか」と大後悔 写真はイメージです/PIXTA

住宅購入を検討も「もう少し頭金を貯めてから」と見送り…それから5年

総務省『令和5年住宅・土地統計調査』によると、日本の持ち家率は60.9%。過去30年間、60%前後で推移しています。「いつかはマイホーム」は、多くの日本人にとって人生最大の夢。その夢を叶えるタイミングとは?

 

山田涼太さん(仮名・43歳)。共働きの妻(40歳)、長男(5歳)、次男(3歳)の4人家族。長男が小学校に上がる前にマイホームを実現しようと動き出しました。

 

山田さんがマイホームを検討するのは2度目。1度目は長男が生まれたばかりの頃で、住宅購入の知識はまったくゼロでスタートしたといいます。希望は通勤1時間圏内の都内で、注文住宅、または分譲戸建て。予算は6,000万円。

 

いろいろと見て回るなか、東京市部で条件に合うものがいくつかあったといいます。しかし、不動産会社から「頭金は物件の1~2割程度というのが一般的」ということを教えてもらったそうです。このとき「頭金のことなど考えてなかった」という山田さん。貯金をかき集めれば、物件価格の5%程度にはなりそうですが、それだと貯金ゼロという事態に。子どもが生まれたばかりのなか、それは少々不安です。

 

不動産会社からは「お客様ならフルローンでも大丈夫ですよ」「ペアローンならさらによい家が買えますよ」とセールストーク。しかし山田さんは、万一のことを考えてペアローンはNO。またローン返済の負担も考えて、「もう少し頭金を貯めてからにしよう」という方針に決まったといいます。

 

それから5年。頭金は1,500万円ほど貯まり、さらに月収は5万円ほどあがり47万円、年収が60万円ほどあがり810万円に。長男が就学前と家探しのベストタイミング。満を持して、以前、契約寸前までいった不動産会社に再び訪問しました。以前検討したところのほど近くに、希望に合った土地があると連絡をもらっていたのです。

 

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