働くのは週3日だけ。資産3,000万円・32歳元広告代理店勤務の会社員が「サイドFIRE」で成功したワケ

働くのは週3日だけ。資産3,000万円・32歳元広告代理店勤務の会社員が「サイドFIRE」で成功したワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

完全に仕事を辞めてFIREを実行すると、当初は幸せなのにしばらくして虚しさなどを感じるケースが少なくありません。そうしたマイナス面をクリアにできるFIREの方法が「サイドFIRE」、つまり資産運用による収益を得ながら、負担にならない程度働いて収入を得るという方法です。本記事では29歳でFIREを達成したヒトデ氏の新刊『1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE』(徳間書店)より一部を抜粋し、FIREに成功した女性のケースをご紹介します。

サイドFIREなら盤石!と思いきや……

今回は、すぐに目が覚めた。バッと起き上がり、お行儀よく座っている小鉄に叫んだ。

 

「なんか、すごい楽しそうなんですけど!」

 

「もちろん向き不向きはありますが、彼女はとてもうまくいっていますね」

 

「今までのFIREした人たちと比べて、不安感とか虚無感みたいなものがなかったね」

 

「いいところに気づきました。そう、サイドFIREが素晴らしいのは、社会との接点を失わない点です。多くのFIREした人たちが感じる〝虚無感〟を、彼女は感じていません。それは、人とつながって仕事をしており、社会に価値を提供しているからに他なりません。そして、その仕事が同時に安定した収入にもつながっており、それなりに遊ぶ余裕もあります」

 

でた、仕事最強説……。

 

小鉄から事例を聞けば聞くほど、「仕事をしたほうがいい」という僕が望まない結論が浮き彫りになってきてしまう。いい加減、認めるしかないのだろうか。

 

「さらにこの生活の素晴らしい点は、破綻しにくいことです。例えば、株価が暴落したとき、資産は目減りしましたが、彼女は冷静にWebライターの仕事を増やしました」

 

「おお!」

 

「週3日で15万円稼げていたので、週5日の稼働になれば20万円以上は稼げるようになります。となれば、資産に関係なく暮らしていけるので、右往左往しなくてよくなります。そして、生活もすこし切り詰め、余剰分を投資に回しました」

 

「クレバーだ……」

 

「しばらく週5日働いていたものの、株式市場が戻るにつれてだんだんと仕事量をセーブするようになり、元の生活に戻っていきました。そして、追加で投資したこともあり、資産は元の水準に戻るどころか増えていました」

 

確かにこう聞くと、サイドFIREは盤石なように思える。FIREほどじゃないにしても、自由な時間はしっかりと増える。そのうえFIREの抱えていたマイナス面を、仕事をすることで解消できる。

 

「とはいえ、問題点もあります。まずは、やはり彼女があまりWebライターという仕事を好きではない点です。もし、この後市場の調子がよく、働かなくてもいいだけの資産に膨れ上がったら、おそらく彼女は仕事を辞めてしまうでしょう」

 

「いいことじゃないか」

 

「それだと、今までのFIREしてきた人たちの二の舞です」

 

「ああ、確かに……。でもさ、なんでせっかくFIREしたのに仕事をしたくなるんだろう? 仕事をしたくなくてFIREしたはずなのに、おかしくない?」

 

「なにもおかしな話ではありません。仕事を一切しないと、自分の存在意義を見失ってしまう方が多いんです。ニンゲンは社会的な生き物ですから」

 

 

株式会社HF 代表取締役

ヒトデ

 

※本記事は『1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE』(徳間書店)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

※本連載は『1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE』(徳間書店)より一部を抜粋・再編集したものです。

1万回生きたネコが教えてくれた 幸せなFIRE

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