60代夫婦、40年の市営団地暮らしの成果「貯金3,000万円」「退職金1,500万円」「年金月25万円」で積年の夢〈軽井沢移住〉を果たしたが…あっけなく終焉を迎えたワケ【FPの助言】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

定年退職後に地方移住をする人が増えています。都会の喧騒を離れ、自然豊かな場所でのんびり静かに老後を過ごせたら……。そんな期待とは裏腹に、なかには移住を後悔するケースも。いったいどんな理由でしょうか? 本記事では、田中夫妻(仮名)の事例とともに、老後資金の計画やセカンドライフの選択肢について、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナーである波多勇気氏が解説します。

老後、憧れの生活を実現するためには

まず、老後生活に向けての資金計画は、より慎重に立てる必要があります。特に、地方への移住を考える場合、その地域特有の生活コストや気候による影響、住宅の維持費などをしっかりとリサーチし、予算を立てることが重要です。予備資金を多めに確保できるようなライフプランを策定し、移住のタイミングを焦らず見極める必要があります。

 

次に、地域社会への適応も老後生活の質を左右する大切な要素です。移住先の地域コミュニティに事前に関与する機会を増やし、定住前に人間関係を構築することが重要です。また、定年後の生活が孤立しないよう、地元のサークルやボランティア活動に参加することも検討しておくべきです。

 

結論として、老後の地方移住は夢を叶えるための1つの選択肢ではありますが、現実的な視点からしっかりと計画を立てることが必要です。

 

田中夫妻のように、憧れの生活を実現するためには、資金計画だけでなく、移住後の地域社会との関わり方にも気を配ることが、豊かな老後を送るための鍵となります。
 

 

波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー

 

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