(※写真はイメージです/PIXTA)

定年退職後、生活費のために再就職する人も少なくありませんが、年金支給額が大幅に減ることも…。この記事では上田さん(仮名)の事例を通じて、在職老齢年金制度の仕組みと、それを回避する方法についてみていきます。

年金をもらいながら「しっかり働く」方法

では、どうすれば年金を減額されずに受け取ることができるのでしょうか? 一つの方法として、業務委託契約を結ぶか、個人事業主として働くことが挙げられます。

 

上田さんのように会社に再雇用されるのではなく、フリーランスや業務委託として契約を結び、労働を提供する形をとれば、厚生年金保険の被保険者には該当しません。つまり、給与として報酬を受け取りながらも、年金は減額されることなく全額受給できるのです。

 

業務委託契約の場合、雇用関係ではなくあくまで個人事業主として働くため、在職老齢年金制度の対象外となり、上田さんも年金の全額支給を維持することができます。このような働き方は、特にシニア世代にとって大きなメリットとなるでしょう。

 

また年金と給与の合計額が月50万円を超えないように働くというのも方法のひとつです。

 

上田さんもまた、この制度を知ったことで、今後の働き方を見直す決断をしました。再び会社にフルタイムで雇用されるよりも、個人事業主として自由な働き方を選び、年金も減額されずに受け取りながら、収入を確保する道を選んだのです。

 

年金制度は少々複雑です。しかし制度を正しく理解し、働き方を工夫することで、年金の減額を回避しながら収入を確保することが可能です。

 

これからも多くのシニア世代が働き続けることが予想されるなかで、年金制度と自身の働き方のバランスを取ることは、今後の安定した生活を送る上で非常に重要なポイントとなるでしょう。

 

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