サラリーマン、昇給したければ昇給を目指すしかない
株式会社マイナビが全国15歳以上を対象に行った『マイナビ ライフキャリア実態調査2024年(働き方・キャリア編)』で「正社員で現在役職がない人の今後の昇進意欲」を聞いたところ、「昇進したい」は「20代男性」で68.0%だったのが、「30代男性」で51.2%、「40代男性」で32.5%、「50代男性」で27.1%と、年齢を追うごとに意欲が低下。昇進したい・したくないの分岐点は男性の場合で40代となりました。
昇進したくない理由を具体的に聞いたところ、最も多かったのが「責任が重くなるため」で49.2%。「自分には向いていないため」39.8%、「メリットが感じられないため」38.1%、「仕事と家庭の両立が困難になるため」16.7%、「長く勤めるつもりがないため」13.7%と続きます。
仕事に対し色々な価値観はありますが、「昇進はしたくない」という人でも「昇給はしたい」が本音ではないでしょうか。ただ世の中、そんな甘い話はなく、転職でもしない限り、給料をあげたいなら昇進を目指すしかありません。
厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマンの月収の中央値は28.5万円。手取り(妻子あり)にすると月22万円ほどでしょうか。
役職なしから係長職になると月8万円ほど昇給し、36.3万円になります。手取り(妻子あり)にすると月28万円ほどでしょうか。
係長職から課長職になると月11万円ほど昇給し、47.0万円になります。手取り(妻子あり)にすると月36万円ほどでしょうか。
課長職から部長職になると月9万円ほど昇給し、56.3万円になります。手取り(妻子あり)にすると月41万円ほどでしょうか。
昇給額ほど手取りは増えない……そんな悲しい事実も確かにありますし、昇給額とそれに伴い負うことになる責任とのバランスが取れないというケースもあるでしょう。それでも役職なしと役職ありの場合の給与差は明確です。