「いつまで働きますか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。平均寿命はどんどん伸び、定年後、20年以上生きる可能性が高いなか、「働けるうちは働く」が正解でしょうか。そのようななかでも老後生活への不安感が薄れ、仕事を完全に辞めることのできる人たちには、穏やかで幸せが待っています……とはいかないこともあるようです。
あなた、いつまでいるのよ…帰省から2週間、一向に帰らない32歳の次女と孫2人。夫婦で〈退職金4,000万円〉〈年金月36万円〉65歳の定年夫婦が絶句した「次女の告白」 (※写真はイメージです/PIXTA)

経済的に自立しようと試みる次女だったが…

厚生労働省『令和5年人口動態統計(確定数)の概況』によると、2023年の離婚件数は18万3,814件。そのうち婚姻期間5年未満の離婚は5万2,788件。全体の3割を占めています。ちなみに1年未満は8,814件で、全体の5%ほどでした。

 

――いまどき離婚なんて珍しいことではないけれど

――結婚は家と家のことでもあるので、せめて離婚理由ははっきりさせてほしい

 

離婚理由を尋ねると、「それはおいおい話すわ」と何ともモヤモヤする回答。センシティブな話題だけに、しつこく問い詰めることもできないといいます。

 

――こっちで仕事探すから、子どもたちの面倒、お願いできるかな

 

と次女。経済的にきちんと自立しようという姿勢には感心しますが、孫を全面的にまかせるということにはモヤモヤします。とはいえイヤとはいえず。

 

とりあえず、楽しい老後生活はあっさりと崩れ落ちたことだけは確かです。

 

[参考資料]

総務省『統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-』

厚生労働省『簡易生命表(令和5年)』

内閣府『令和6年版高齢社会白書』

厚生労働省『令和5年人口動態統計(確定数)の概況』