「いつまで働きますか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。平均寿命はどんどん伸び、定年後、20年以上生きる可能性が高いなか、「働けるうちは働く」が正解でしょうか。そのようななかでも老後生活への不安感が薄れ、仕事を完全に辞めることのできる人たちには、穏やかで幸せが待っています……とはいかないこともあるようです。
(※写真はイメージです/PIXTA)
そんな楽しい老後生活ですが、突然終わりを告げることになろうとは、山口さん夫婦も思ってもみなかったとか。
きっかけは次女(32歳)。「今年のお盆はふたりともいなかったから」と3歳と0歳の孫を連れて9月の上旬から帰ってきました。
帰省から1週間が経ち、そして2週間が経ち、敬老の日も過ぎました。
――今回はずいぶんと長くいるんだな
存分に孫と遊べるのでいいのですが、段々とおかしいと思うようになったといいます。
――ところでOOちゃん(上の孫の名前)は幼稚園にいかないでいいのかい?
そう聞くと、観念したように次女は話し出します。
――お父さん、お母さん、実はわたし離婚したの。だからしばらくここにいるわ
――り、り、りこん!?
思いもしなかった告白に、それ以上言葉が出なかったという山口さん夫婦。今年の正月に家族で帰ってきてくれたときは、絵にかいたような幸せな家族にみえたのに……。