多くの企業が採用する60歳定年。そのあとも継続して働くことができますが、8~9割が「老後が心配」と仕事を継続。ある意味、60歳で仕事を辞められるのは、お金の心配がない勝ち組だといえるでしょう。一方で、60歳で仕事を辞められるということは、お金がある証拠でもあり、気を付けないととんでもない事件に巻き込まれる可能性も。
(※写真はイメージです/PIXTA)
SNSを活用した「ロマンス詐欺」が急増!
警察庁の発表によると、今年7月末時点のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は1,868件と、昨年同期比プラス1,066件。被害総額は約198.8億円と、こちらも昨年同期比約113.9億円プラスと、被害認知件数、被害総額どちらも急増しています。
被害者についてみていくと、被害者1,868人のうち、男性は1,157人と圧倒的に男性被害者が多く、60代が26.9%、70代が7.7%、80代が0.9%と、被害者の3人に1人は高齢者です。
一連の出来事を振り返り、
――老後破産を覚悟しました。破産しても彼女がいれば……そんな変なテンションになっていました
――財産をすべて使い果たす前に終わって、いま振り返るとよかったです
と加藤さん。高すぎる勉強代になったものの、全財産を失う前でよかったと笑うのは、やはり勝ち組だからでしょうか。
決して許されることのない詐欺事件。確実にお金の持っている定年退職後の高齢者は、犯人たちからしたら絶好の獲物。投資も恋愛も、美味しい話はないことを肝に銘じておきたいものです。
[参考資料]