男性の3人に1人、女性の4人に1人が「人生で一度も結婚をしない」という時代へ
国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、日本人の生涯未婚率*は、2020年時点で男性約28%、女性約18%と過去最高を記録。特に直近の20年間で急激に増加していることがわかります。同研究所では、2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になると予測しています。
【生涯未婚率の推移】
1950年:1.45%/1.35%
1960年:1.26%/ 1.88%
1970年:1.70%/3.33%
1980年:2.60%/4.45%
1990年:5.57%/4.33%
2000年:12.57%/5.82%
2005年:15.96%/7.25%
2010年:20.14%/10.61%
2015年:24.77%/14.89%
2020年:28.25%/17.81%
*45~49歳と50~54歳未婚率の平均値から算出した50歳時の未婚率
また同研究所の調査で、未婚者の親との同居率はをみていくと、「父親と同居している」は「男性」で53.6%、「女性」で59.4%、「母親と同居している」は「男性」で63.6%、「女性」で69.1%でした。
なぜ独身でいるのか、その理由を聞いてみると、最多は男女ともに「適当な相手にまだめぐり会わないから」で、男性が22.9%、女性が26.1%。ほか男女とも「結婚するにはまだ若すぎるから」「結婚する必要性をまだ感じないから」と続きます。
出会いの有無、年齢のほかに、やはり独身でいるメリットのほうが大きいということがあるようです。「独身のメリット」として圧倒的に多く聞かれるのが「行動や生き方が自由」で72.9%。少数意見としては、「金銭的に裕福」8.0%、「家族を養う責任がなく、気楽」7.0%などの声が聞かれました。
井上英樹さん(仮名・53歳)も、これまで婚姻歴がなく独身というひとり。「これまで結婚しようと思ったことは?」の問いに対して「1度もない」といいます。