今や5組に1組は熟年離婚
厚生労働省『令和4年度 離婚に関する統計の概況』よると、2020年の離婚件数のうち、熟年離婚(同居期間が20年以上だった夫婦)は21.5%。離婚する夫婦の5組に1組は熟年離婚で、決して珍しいものではありません。ただ両親とも70代となると、確かに珍しいケースかもしれません。
しかし、どうも納得がいかない健太郎さん。なぜ結婚して50年も目前、70代にして別々の道を歩むのか疑問をぶつけたところ、ふたりから返ってきたのは
――人生、あと10年ちょっと。自由に生きたい
と、何ともロックな答え。「自由に生きるためにはお金が必要」→「自宅を売却」という顛末でした。そのような両親に、自由に生きてきた健太郎さんは何も言えず、とりあえず実家を出る準備をしなければと、忙しくしているといいます。
株式会社AlbaLinkが行ったアンケート調査によると、「実家を出た年齢」で最多は「10代」で39.6%。「20代前半」が31.6%、「20代後半」が21.6%、「30代以上」が7.2%。健太郎さんは、実家を出るのはかなり遅くなりました。
実家を出るタイミングとしては「進学」が最多で33.8%。「就職」「結婚」「同棲」と続きます。「両親の離婚」はその他(13.4%)に含まれているかいないか、定かではありませんが、レアケースといえるでしょう。
――実家を出て良かったことは?
この質問に対して、最も多かったのが「自由に暮らせる」で59.0%。健太郎さん、本当の自由を手にできそうです。
[参考資料]