(※写真はイメージです/PIXTA)

近年、物価高騰などの影響を受けて「老後資金3,000~4,000万円が必要」とも言われています。もちろん、必要な金額は人それぞれ異なりますが、「ひとまず預貯金2,000万円貯めたから大丈夫」などと思っている方は要注意です。一見余裕があるように見えますが、思わぬ「落とし穴」が待ち受けている可能性があります。本稿では、自身も貯金ゼロから4年間で1,000万円貯めた経験を持つファイナンシャルプランナーの櫻井かすみ氏が、現実に起こり得る「老後資金リスク」について解説します。

預貯金が安全な時代はとっくに終わっています

しかし、令和の時代、真面目に預貯金をしているだけでは、現金の価値は今以上に下がります。インフレと円安が進む日本では、投資をしなければお金が目減りしてしまうのです。

 

円安は円の価値が下がること、インフレは物やサービスの価格が上がることを意味します。ここ1~2年で物価が凄まじいスピードで上昇しており、今後もこの傾向が続くと予測されています。生活必需品の値上がりにより、私たちの支出も増加するでしょう。

 

その結果、現金の価値がどんどん下がり、数年後には同じ100円で買えるものが減る可能性が高くなります。現金を持ち続けることが不利になるのです。

老後資金は「預貯金だけでは不足」……できる対策は

預貯金だけで老後を乗り切るのは難しいです。インフレが続くと、現金の価値が下がり続けるためです。例えば、インフレ率が年2%上昇すれば、20年後には100万円が約67万円の価値になってしまいます。

 

したがって、インフレに強い資産を持つ必要があります。一般的に、インフレ時には企業の業績が向上し、株価が上がる傾向があります。そのため、株などの金融商品を保有することでリスクを軽減できます。これまで日本は30年以上デフレが続いていたため、現金が強く預貯金だけでも問題ありませんでした。

 

今の日本ではインフレに強い投資信託や不動産の比率を高めることが重要です。もちろん、一気にすべてを投資信託に変える必要はありません。無理のない範囲で、少しずつインフレに強い資産にお金を移していくことが大切です。

 

このように考えると、「預貯金2,000万円で大丈夫」という考え方がいかに危険かがわかります。コツコツ貯めたお金だからこそ、時代に合わせた資産運用を考え、少しずつ増やしていくことが大切です。将来を見据え、資産が目減りしないようしっかり対策を立てていきましょう。

 

 

ファイナンシャルプランナー

櫻井かすみ

 

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