何千万円と、大きな買い物となるマイホーム。多くの人は住宅ローンを利用し、何十年という返済負担を負うことになります。どの金融機関を利用するかによっても、毎月の返済額が変わってきたり、支払総額に差が生じたり。実際にマイホームを購入した人は、どのようなローンを利用しているのか、みていきましょう。
平均「月10万円の返済」だが…住宅ローン、どの金融機関で借りている?【アンケート調査1位は、住宅金融支援機構「フラット35」】 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅ローン、どこの金融機関を利用している? ランキングで発表

注文住宅では月13万円、分譲戸建てでは月10.4万円、分譲マンションでは月10.3万円の返済。月々10万円強の返済というのが、住宅ローンを抱える人たちの平均値です。

 

では住宅ローンを利用している人たちは、どの金融機関を利用しているのでしょうか。株式会社ドリームプランニングが行ったインターネット調査でベスト3をみていきます。

 

3位は「JAバンク(農協)」で5.0% 。「兄の後輩が働いている」「普段から取引のある」など、昔からの地縁を感じるコメントが多く聞かれました。

 

同じく3位は「住信SBIネット銀行」で5.0%。「金利が低い点が決め手となった」「変動金利で手数料の安いネット銀行を利用している」など、金利や手数料の安さが決め手のようです。

 

2位は「りそな銀行」で5.8%。「住宅メーカー推奨の会社も含めて複数社検討。変動金利で当時最も低金利だった」「一番安い金利で審査を通してくれる銀行だったため」「不動産業者の提携先だった」などの意見が聞かれました。

 

そして圧倒的1位は「住宅金融支援機構 (フラット35)」で12.4%。「全期間固定だから金利のことをあまり考えなくてすむ」「個人事業主なのでメガバンクや地方銀行でローンを組むと金利が高くなるから」「持病があり、団信が通らなかったから」など、固定金利だから、ほかでは審査が通らなかったからなどの意見が目立ちました。

 

ここ10年~20年、低金利に慣れ切ってしまった日本人。ただ日銀の利上げにより、住宅ローンなどの金利の基準となる「短期プライムレート」を引き上げる金融機関が続々。住宅ローンを利用している人は、その一挙手一投足に注目しないといけない時代が到来しようとしています。

 

通常、30年近くにも及ぶ住宅ローン返済。その間、金利の動向に注意を払わないといけないとなると、正直疲れてしまう……という人も多いでしょう。金利の動向によっては、利用する金融機関も大きく変わりそうな気配です。

 

【住宅ローンで利用した金融機関は?】

1位「住宅金融支援機構 (フラット35)」

2位「りそな銀行」

3位「JAバンク」「住信SBIネット銀行」

5位「三菱UFJ銀行」

6位「三井住友銀行」

7位「中央労働金庫」

8位「静岡銀行」「西日本シティ銀行」「みずほ銀行」「三井住友信託銀行」

 

出所:株式会社ドリームプランニング調査

 

[参照]

国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』

株式会社ドリームプランニング『住宅ローンで利用した金融機関は?返済期間や月々の支払金額など【アンケート調査を実施】』