何千万円と、大きな買い物となるマイホーム。多くの人は住宅ローンを利用し、何十年という返済負担を負うことになります。どの金融機関を利用するかによっても、毎月の返済額が変わってきたり、支払総額に差が生じたり。実際にマイホームを購入した人は、どのようなローンを利用しているのか、みていきましょう。
平均「月10万円の返済」だが…住宅ローン、どの金融機関で借りている?【アンケート調査1位は、住宅金融支援機構「フラット35」】 (※写真はイメージです/PIXTA)

住宅ローン…毎月いくら返している?

恐らく、多くの人のなかで、生涯で最も高い買い物であるマイホーム。

 

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なんて買い方はせずに、住宅ローンを利用するのが一般的。国土交通省『令和5年度住宅市場動向調査』で、マイホーム購入者の住宅ローンの返済事情をみていきましょう。

 

まず注文住宅。「購入資金」は土地と建物合わせて平均5,527万円、「返済期間」は建築32.7年、土地34.4年。そして「年間返済額」は155.2万円、年収に対する年間返済額割合である「返済負担率」は19.4%です。

 

*建物を建築士に設計してもらい、施工会社と建築工事請負契約を結んで建ててもらう方法

 

住宅ローンの金利タイプをみていくと、「変動金利型」が75.0%。過去5年の推移をみていくと、「2019年」52.8%→「2020年」57.0%→「2021年」64.2%「2022年」75.7%と上昇。その分、固定金利を選ぶ人が減りました。

 

続いて分譲戸建て。「購入資金」は平均4,183万円で「返済期間」は29.7年。そして「年間返済額」は125.0万円、「返済負担率」は17.6%です。

 

住宅ローンの金利タイプをみていくと、「変動金利型」が77.0%。過去5年の推移をみていくと、「2019年」70.4%→「2020年」80.7%→「2021年」89.0%「2022年」81.6%と高い水準で推移しているものの、3年連続で変動金利を選択する人は減っています。

 

そして分譲マンションは。「購入資金」が平均4,526万円、「返済期間」が28.0年。そして「年間返済額」123.6万円、「返済負担率」は15.5%です。

 

住宅ローンの金利タイプをみていくと、「変動金利型」が86.8%。過去5年の推移をみていくと、「2019年」74.4%→「2020年」72.3%→「2021年」87.6%「2022年」87.1%と、3つの住宅タイプのなかでは、直近、最も変動金利を選ぶ人が多くなっています。