どこに行っても「米がない!」
――スーパーからお米が消えた
令和の米騒動などといわれる米不足問題。スーパーの米売り場からは、その姿・カタチがなくなり、代わりに餅や缶詰を置くようなところも。2023年の猛暑による不作の影響や訪日外国人の急増によって米の需要が拡大したなどが理由といわれますが……。
――まさか、ここまで米がなくなると思ってもみなかった
空の米売り場をみて、口をあんぐりさせる75歳の吉村知子さん(仮名)。「最近、お米の値段が上がっているなと思っていたけど、空になるとは思ってもみなかった」と話します。
総務省統計局 小売物価統計調査によると、米5キロの値段は2024年6月、全国平均2,322円。昨年8月が2,043円で、じわりじわりと価格は上昇。この10ヵ月で13%の値上がりとなりました。
主要81都市の米価格をみていくと、最も高いのは「沖縄県那覇市」で2,759円。全国平均よりも2割弱も高くなっています。以下「和歌山県和歌山市」「東京都府中市」「滋賀県大津市」「兵庫県西宮市」と続きます。一方で、最も米価格が安いのは「鳥取県鳥取市で1,975円。「佐賀県佐賀市」「大分県大分市」「島根県松江市」「千葉県佐倉市」と続きます。
スーパーで売っていないならネットで。そうアマゾンをみていくと、「あった! 買える」と思ってポチッとしてみると、配送時期は2024年10月1日以降……よくよく見てみると、2024年の新米で今すぐ買えるものを探してみると、タイ米やカリフォルニア米など、ちょっとためらうものだけ。日本産の米は壊滅状態です(2024年8月20日時点)。
この米不足、新米が出回る9月中旬くらいはこの状態が続き、安定的に供給されるようになるのは10月に入ってから……というのが専門家の声。しかも、米不足が解消されたといっても、価格が収まるかは別の話のようで、需要高の状態が続けば、当然、価格は高止まりのまま。とりあえず、米不足に対しては、パックご飯やパン、麺で代替するしかないようです