買い物に行く前の「事前準備」が大切
“子連れ買い物術”は、家を出る前から始まっています。買い物に行く前に、事前準備から始めましょう。本記事ではカレーの材料を買いに行く親子を例に考えてみたいと思います。
買い物の目的を子どもと共有する
「今日はカレーの材料を買いに行くから、おもちゃは買わないよ」などと伝えることで、子どもも心の準備ができます。「欲しい!」と言われてから買えない理由を言うよりも、子どもが落ち着いて聞いてくれるタイミングで「事前に」伝えることがポイントです。
買い物リストを一緒に作る
「カレーを作るにはどんな材料が必要かな?」などの質問を投げかけ、何を買えばいいのか一緒にリストを作りましょう。これにより、子どもは「カレーはなんでできているのか?」と、物事がどのように構成されているかを考える力が身に付きます。
予算を伝える
おやつなどを買う場合は、あらかじめ予算を伝えておくことで子どもは予算内で選ぶ練習をすることができます。また、買い物を手伝ったご褒美としてお金を渡すのもよいでしょう。そうすることで子どもは買い物の目的を理解し、計画的に行動する習慣を身につけることができます。
子どもはこれから何が起こるかわからないと、不安に感じて落ち着きをなくすことがあります。これからどこにいくのか? なにをするのか? これらのことを事前に伝えることで落ち着いた行動につながります。
買い物中も学べることがたくさんある
買い物中も、子どもにとってさまざまな学びの機会があります。以下のポイントを意識して、買い物中も楽しみながら学んでいきましょう。
値段を比較する
安さだけでなく、質や量などモノの価値を比較しましょう。「これとこれ、どっちがお得かな?」「なんで値段に差があるのかな?」などと子どもに問いかけてみましょう。幼少期から物事を比較検討する力をつけることは、大人になっても役立ちます。
買い物リストを活用する
事前に作ったリストを見ながら、必要なものを探す練習をするのもよいでしょう。「野菜コーナーはどこかな? 次は何を買えばいい?」と尋ねることで、仕方なくついていっていた退屈な買い物から、楽しい買い物に変わるかもしれません。
レジでの支払いを任せる
可能であれば、子どもに現金で支払いをさせてみましょう。特に子ども自身のものを買うときは、自分のお金で支払うことでお金が出ていく痛みを感じることができ、お金の大切さを学ぶことができます。
これらのポイントを意識して買い物をすることで、子ども自身が主体性を持って参加することができます。主体性を持って参加することで、予定になかったお菓子やおもちゃへの執着も減る可能性があります。