保険買取りサービスとはどんなものか?
保険買取りサービスは、アメリカでは1980年代から始まっていて、どんどん拡大しています。日本でも2022年から始まり、今年の7月から大手証券会社であるマネックスグループが本格的にサービスの提供を始めました。
では、保険買取りサービスの内容とはどんなものなのでしょうか。
例えばガンに罹患し収入が減ってしまった、治療費の増加によって生活費が増えたことで保険料を払うことが難しくなった場合、今までであれば保険を途中解約して保険料を削減する(とはいえお金はほとんど戻ってこない)という選択肢しかありませんでした。
しかし保険買取りサービスを利用することで、保険料の負担を減らしたり解約返戻金を受け取りたい時に、保険を買い取ってもらったりすることでお金を受け取ることができます。
買い取られた後は、その会社が保険料を負担する形で契約は継続します。また、保険金受取人もその会社に変更となり、被保険者に万が一のことがあれば保険金は同社が受け取るという仕組みです。
買取り金額は保険金、医師による診断書など総合的に考えて決められます。病状が重く保険金が支払われる可能性が高いほど、買取り金額は高くなる傾向にあります。
保険買取りサービスのメリット
保険買取りサービスのメリットとして以下のものが考えられます。
1. 保険料の負担を減らす
保険買取りサービスでは、買取り後の保険料を買取り先の会社が払うことになります。そのため、保険料の負担を減らす効果があります。
2. まとまったお金を得ることができる
保険買取りサービスは解約返戻金より高い金額を受け取ることができます。現時点で解約しても、少額しかお金が返ってこない場合などに効果的なサービスです。
保険買取りサービスのデメリット
保険買取りサービスのデメリットは以下のものが考えられます。
1. すべての保険が買い取れるわけではない
この保険買取りサービスは、種類によって買い取れない保険もあります。保険金にレバレッジを効かせられない年金保険や医療保険などは買取りが出来ません。そのためすべての人に保険買取りサービスを提供できるわけではありません。
契約日から2年以上経過していない契約は買い取れませんし、買い取る場合は家族や保険金受け取りの同意がないと買い取れないことも覚えておきましょう。
2. 買取り金額の相場が分からない
日本での保険買取りサービスはまだ始まったばかりで、競合他社が少ないです。そのため買取り金額の相場が分からず、顧客側が損をしてしまう可能性も少なからずあるといえるでしょう。